2021年の一年間、大切に使ってきたモノたちを表彰します。
この企画はいつも拝見しているブログの各処で「今年一年買ってよかったモノ」のランキングを行っているのを眺めつつ「毎年そんなにいいモノなんて買えないし」と指をくわえて見ていたボクが、「いや、それなら「これまでに買って今でも愛しているモノの表彰しよう」と2018年からはじめて、4回目を迎えました。
今年も昨年に引き続き、20のモノを選出しました。断腸の思いでリストからこぼれ落ちてしまったモノたちも数多くありますが、、選ばれたこの20のモノを1年の締めくくりに愛でたいと思います。今年は7つのモノが新顔として登場しています。年々新たに購入するモノは少なくなりつつありますが、いずれも永く使っていきたいと考え、吟味して購入したモノばかりです。そして、こうして昨年以前に購入したモノを改めて見つめてみると、月日を重ねてよいエイジング(経年変化)をして、さらに永く使っていきたい。と思わせてくれるモノたちばかりです。
未来を決める10年として2020年代がはじまり2年目を迎えました。少しずつ、何と向きあって、どう振舞うべきかが見えてきているとも感じています。そんなことも頭にいれつつ、このアワードをまとめる機会に、モノの選び方、付き合い方の整理もしたいと思います。では、2021年に愛した20のモノを発表します。
愛すべきモノアワード’2021 ――― TOP20
【第20位】パタゴニア フーディニジャケット(Patagonia)<↓8Down↓>
20位はパタゴニアのフーディニジャケットです。タイトシルエットで極薄生地のジャケットは、息子のサッカー観戦、ランニング、ちょっとした街歩きでも、どんな場面でも様になります。そして、想像以上に防寒性も高く、オールオケージョン、オールシーズンで着ることができる万能な一着です。
【第19位】ラコステ フララコ(LACOSTE L1212)<↓14Down↓>
19位はフララコです。7色を保有しています。ニューノーマルが定着した今年の夏もビジネスシーンで良く着ました。仕事ではウェビナーに登壇する機会が多くありますが、夏場のウェビナーはほぼフララコを着て話ししていました。観てくれている人たちに、ボクのユニフォームなんて思ってもらえたらうれしいな。なんて感じている一着です。
【第18位】パラブーツ ランス(Paraboot Reims)<↓2Down↓>
パラブーツのランスが18位です。革靴のラインナップの中でも登場頻度が高い一足です。重厚感があるのに脱ぎ履きが簡単。多少の雨や汚れは気にならないツラがまえ。カジュアルに付き合うのにはピッタリな、男の親友みたいな存在の革靴です。
【第17位】フィルソン マッキーノウールベスト(Filson)<New>
17位はフィルソンのマッキーノウールベストです。ネイビーとバッファローチェックの2着を保有しています。ベストを着こなせるとカッチョいいんだけど、なかなか難しい。という状態が続いていましたが、徐々に慣れてきて、自分なりにコーディネートできてきているような気がしています。そして、とても暖かい。腕周りがフリーになるので、仕事中などPCワークをするときの羽織りモノのしても最適なのがベストです。より自分らしく着こなせるように永く着ていきます。
【第16位】デンツ(DENTS)ヘアシープグローブ アンライニング<↑3Up↑>
デンツのレザーグローブが16位です。昨年から3ランクUP。アンライニングですっきりスマートな手袋です。バブアーやナナミカのコートの袖の先から見えるグローブの形が我ながらとてもかっちょよいです。デンツはラギッドなペッカリーレザーの方がプロップスが高いけれど、ボクはシープレザーを選んで大正解だったと改めてこの冬実感し、ランクアップとなりました。
【第15位】ハミルトン ベンチュラ(Hamilton Ventura)<↓7Down↓>
15位は腕時計。ハミルトンのベンチュラです。だいたいボクの左腕には、アイコニックなこの時計が巻いてあります。今年は新たにレザーベルトを購入しました。春夏はメタリックなフレックスベルトで、秋冬はレザーベルトで、少しずつ表情を変えながら永く着け続けたいと思っています。
【第14位】Apple iPadmini6<New>
14位はガジェット系。今年秋に発売された「iPad mini6」です。中心となる使い方は3つ。読書と動画閲覧、それからメモです。メモはこれまで拘りを持ってA4サイズの方眼紙に、製図鉛筆を使ってとっていましたが、この機会にiPadに集約させました。今のところいい具合です。動画閲覧は、アマゾンプライム、ネットフリックスに加えて、ディズニー+を契約し、むさぼるように観ています。
【第13位】Apple AirPods Pro<↓2Down↓>
ガジェット系が続き、AirPodsが13位です。主な使用場面は3つ。通勤時、ランニング時、ベッドの中での動画閲覧時です。シーンに合わせて「外音取込機能」「ノイズキャンセリング機能」を活用し、どちらも高機能でQOLを高めてくれるガジェットです。人生において手放せない感じになっているので、ガジェットではありますが、買い替えながらもずっと使い続けるモノだと思っています。
【第12位】ナナミカ コットンゴアテックス ステンカラーコート(nanamica)<↑1Up↑>
12位はナナミカのコットンゴアテックス ステンカラーコートです。ネイビーとタン(ベージュ)の2色を保有しています。秋の冷たい雨も、冬の厳しい北風にも、負けないゴアテックスの機能がとても頼もしいです。ネイビーはステッチ部分が退色し、男らしいエイジングが進み、タンは表情があまり変わらず、ずっと美しい色を保っています。両者ともにシルエットは変わらずハリがあり、それぞれに心地よいエイジングを感じています。これからも永く着て行くだろうと実感を持っているコートです。
【第11位】パラブーツ シャンボード マロン(Paraboot Chambord)<↓7Down↓>
パラブーツ/シャンボードが11位です。革靴が渋滞している中、古参の一足でもあるこの靴は、他の靴とのバランスも考えて少し登板頻度が少なくなっています。なので7ランクダウンとなっていますが、履いたときのテンションの上がり方は相変わらずです。マロンのリスレザーのエイジングも本当に素晴らしく、永く愛でていきたい革靴です。
【第10位】FOBファクトリー ベイカーパンツ(F0431)<Returne>
ベスト10に入ります。10位はFOBファクトリーのベイカーパンツ。オリーブとカーキの2色を保有しています。昨年はランク外に落ちるも、再びランクイン。そしてベスト10入りです。大分穿きこんでいますが、今年はこのパンツのシルエットがとても気分に合っていました。ラギッドに変化した生地感と、短めの丈。そしてスリムなシルエットは、夏の身軽な着こなしにも、冬のコートにも良く合います。時間が経って、再び価値を再確認できるのが本当に気持ちがいいです。
【第9位】バーンストーマー ドレスチノ(Barnstormer 1001P)<New>
今年の新顔、バーンストーマーのドレスチノが9位です。少しカチっとしたコーディネートで穿きたいと思い、センタープレスが入ったドレスチノを選び、裾をダブル仕様でカットオフしてもらいました。期待通り、ジャケットにワイシャツを着て、ネクタイを締めて。なんていう格好にピタリをはまるデザインとシルエットです。週末にアイロンをかけるひと手間も楽しんでいます。近々にもう1本色ち買いをもくろんでいます。
【第8位】バブアー ビューフォート(Barbour Beaufort SL)<↓1Down↓>
この季節、着ていて一番テンションが上がるコートがバブアー/ビューフォートです。丸3年着ていますが、まだリプルーフはなし。もう1着、バークカラーのビデイルはリプルーフしまくっていますが、このセージのビューフォートはリプルーフしないまま着続けてみようかと考えています。そんなメンテナンスの計画を思い描くのも、バブアーオーナーの楽しいところです。
【第7位】パラブーツ ブロワ(Paraboot Blois)<New>
今年購入したチャッカブーツ、パラブーツ/ブロワが7位です。ボクにとっては珍しいブーツです。秋冬の寒い時期と、荒天時にハードに履きたいと思って購入しましたが、短靴とは違う足元がまたかっちょいいと、購入からまだ間もないのですが、楽しく履いています。それから、インスタにこいつを履いた足元の写真を上げるとめっちゃ「いいね」がつく!不思議な魅力を感じる一足です。
【第6位】アンデルセンアンデルセン ネイビー&セイラー セーター(ANDERSEN-ANDERSEN)<→Stay←>
まさに今、大活躍中のアンデルセンアンデルセンのセーターが6位です。着ていて暖かく、見た目も暖かい。そして1枚で様になる。冬本番はついついこいつに頼ることが多くなってしまいます。メリノウール100%のリブ編みで作られたローゲージセーターは、高頻度で着用しても生地感がハリっとしたまま。豪快だけれど、キレイ目に着ることができるので、職場でも活躍しています。
【第5位】フィルソン ラギッドツィルトートバック ウィズジッパー(Filson)<New>
5位は今年の春に購入したフィルソンのトートバッグです。特別な理由がない限り、ほぼこいつを担いで出かけています。重たい荷物を持ち歩くが故に、これまでメインのバッグはリュックを選んでいましたが、ニューノーマルな環境に慣れつつある頃に、トートバッグに変えて大正解でした。いちいち背中から降ろして、鍵や財布を取りだすアプローチがなくなり、想像していた以上にストレスがなくなりました。とはいえ、大容量のバッグなのでいざというときは荷物を詰め込むこともでき、なによりハリとツヤがある肉厚な22ozのラギッドツィル生地は、毎日持ち歩いて心地よく変化するエイジングの過程がとても楽しいです。文句なしのベスト5。
【第4位】オーシバル コットンロード(Orcival)<New>
オーシバルのバスクシャツが第4位です。真夏以外、本当によく着たトップスです。1枚でも様になり、ジャケットやカーディガンの下にも品よく収まる。汎用性が溢れるトップスです。ソリッド(無地)のベーシックカラー3色をそろえたのも正解でした。来年もシーズンオフがほぼなく頼り続ける1枚になると思います。
【第3位】オールデン コードンローファー #986(Alden)<↓2Down↓>
きっと今年一番履いた革靴であろう、オールデンの#986が第3位です。たくさん履いた分エイジングが進み、もう自分だけの1足といっていい革靴になったのではと思っています。コードバンの扱いには相変わらず少し気を遣いますが、靴磨きもマメに行い、刻み続けられるシワと、変化する光沢を来年も楽しみ続ける1足だと思います。
【第2位】リゾルト 710(Resolute 710)<↑1Up↑>
第2位はリゾルト/710です。今年も飽きることなく、穿いて洗って、変化の様子をブログに記録し続けました。メインとして穿き続けて3年以上が経ちますが、飽きない。というのが本当にすごいと思います。そしてエイジングもまだまだ道半ば。これからも変化を楽しみ続けられるというのが最高です。3年以上穿いて、ランクも1ランクアップ。来年もこの1本の変化を見守りつつ、またブログでも紹介していくので、お付き合いください。
【第1位】オールデン コードバンンプレーントゥ #9901(Alden)<New>
そして、2021年の1位は、今年ラインナップに加わったオールデンの#9901です。毎週1回、こいつに足を入れるのが楽しみだし、履いて一歩を踏み出すとテンションが上がります。ボクのラインナップの中でも覇道の1足ですし、きっと世の中的にもそんな評価をされている革靴だと思います。コードバンに大きくうねる履きジワが徐々に刻まれてきて、靴磨きするたびに光沢は深くなります。愛さずにはいられない、1足を2021年のトップオブトップに選びました。
総評・選外だったけど愛すべきモノたちなど
2021年の「愛すべきモノアワード」を書き終えることができました。これまで買ったモノも、今年買ったモノも、買って良かった。と思うことができた整理でした。今年は「脱成長」という姿勢について、よく考えました。今の資本主義経済社会を進めていては持続可能な社会にはならない。だから、脱成長しないといけない。そんなオピニオンに深く考えさせられたりしました。2021年の年末を迎え、今のところのスタンスは、今の資本主義経済社会と戦い、壊すのではなく、トランスフォーメーション(変革)して良くしていこう。という姿勢です。
今回並べたモノたちを眺めてみて、永く付き合い、変化と楽しく付き合いたいモノたちであることを再認識しました。変革を促し、変化を楽しむ。そんなスタンスを、未来を決める10年の残り8年で実践していきたいと思っています。モノ選びも、これまでの非計画な消費主体の資本主義経済ではなく、未来につながり、変化を永く楽しめるモノを、来年もしっかり見定めて、付き合っていきます : )
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コメント一覧 (2件)
ご無沙汰をしております。グリフナさんが愛する20点、改めて拝見して納得しました。
個人的にはリゾルトが3年目にも関わらず順位を上げているのが素晴らしいな、と。
所有しておりませんが、使い込むほどに実用性も愛着も高まるアイテムと、再び関心が高まりました。
今年もモノに限らず投資にランニングに、大いに刺激をいただきありがとうございました。
私は、と言えばブログの方をだいぶサボってしまっていますが、グリフナさんを見習い、来年もその時感じた感情を刻々と綴っていければと思っています。
私事ですが、来年は都内(荒川沿い)に引っ越します。恐らく以前よりもだいぶ近くなると思われますので、いつかは一緒にランニングで並走させていただければ、と(^^)。
少し早いですが、どうか良い年をお迎えください!
gohkitiさん。コメントありがとうございます (^^)
そして、お引越しおめでとうございます。荒川沿いですか!うれしいです。荒川は西新井から葛西まで、ランニングコースにしていますので、ぜひ一緒に走ってみたいですし、お会いしてお話がしたいです。お引越し後、落ち着かれましたら、ぜひお願いします!