購入して1年5ヶ月。55回ほど履いたオールデン（Alden）のコードバンローファー #986のエイジング（経年変化）の記録をお届けします。残暑が続いていた東京も一気にぐっと寒くなり、秋を飛び越して冬がやってきてしまった？という感じの気候です。永らくフットカバーで過ごしていた足元も、丈の長い靴下に衣替えしました。そんな冬の入り口の足元でも違和感なく履いていけるのが、なんとなく秋色のダークバーガンディの986です。
秋も冬も、たくさん履こうと靴磨きをしたので、現在の表情の記録を残しておきます。
オールデン コードバンローファー #986（Alden）―― 靴磨きに新しい道具と工程加えました
その前に。今回からオールデンのコードバンの靴磨きに、新しい道具と工程を1つ加えたので報告です。新しく加えたのはグローブクロスと仕上げ拭きです。コードバン以外の革は最後に念入りにブラッシングすればキレイに仕上がっていたので、グローブクロスの必要性は感じずブラッシングが大正義だと思っていました。しかし、コードバンのツヤツヤとした革質では、ブラッシング後にブラシの線が入ってしまい、なかなかそれを消すのに苦労する。という状態でした。そこで、ブラシの線を消すために最後に優しく仕上げ拭きをするための道具と工程を加えたというわけです。
- 馬毛のブラシでホコリを落とす
- ステインリムーバーで汚れを落とす
- リッチデリケートクリームで保革する
- レザースティックにクリームナチュラーレをつけてシワが付いた部分を擦る
- 全体にバーガンディのクリームナチュラーレを塗布して補色する
- 馬毛のブラシでブラッシングしてクリームを馴染ませる
- グローブクロスで仕上げ拭きする
そして、思惑通り、満足した仕上がりに到達しました。ローファーとプレーントゥの2足のコードバンシューズは、今後も上記の工程で磨いていきます。
オールデン コードバンローファー #986（Alden）―― 1年5ヶ月後の表情
最初に全体観から。左が購入当初、右が1年5ヶ月履いた後の表情です。すごく良い光沢が出ていると思いませんか？これが、グローブクロスの工程を入れたからなのか、1年5ヶ月のエイジング（経年変化）の成果なのか、それは一概には言えませんが、今までにないほどの靴磨き後の満足感です。滑らかにウネる履きジワもとても良い感じです。
次にアッパーに近づいて見てみます。近くから見ても、満足感あふれる光沢感です。晩秋？初冬？の青空が革に映りこんで、アズーロ・エ・マローネ（青と茶）な雰囲気になっています。改めて、秋でも冬でも気持ちよく履いていける一足だと実感します。
横顔です。トゥの部分にステッチに沿った履きジワと、フォルムの変化を感じます。そそり立つようだったトゥが、少し丸みを帯びた角度がついてきて、自分の足の形に馴染んできているのかな？と感じる変化です。
かかと側からヒールを見てみます。履き口はまだまだしっかり、色の変化もあまり感じません。トップリフトは大分削れてきていますかね。まだ修理に出すには早いけれど、気を付けて変化を見ていくべき部位です。
最後にソールの変化です。大分削れたり、黒ずんだりしてきています。3～4ヶ月に一度は、ソールモイスチャーでお手入れするように気を付けています。その甲斐あって、保湿はできている様子なので継続していきます。
以上、1年5ヶ月履いたオールデン（Alden）のコードバンローファー #986の現在の表情でした。引き続き大切に、靴磨きも楽しみながら履いていきます : )
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