パラブーツ/ランス(Paraboot Reims)を購入しておよそ1年10ヶ月が経ちました。
購入当初から今の今まで、ずっと優等生なランス。タイトなサイズ感で履きはじめましたが、大きな靴擦れはなく、60回履いた今でも踵の抜けもありません。ぽってりとした、他のローファーにはない表情のランスなので、季節を問わずに履いています。でもやっぱり、これからの季節にフットカバーでくるぶしを出して履くのが一番気持ちがいいかな。
履きこむほどに、使い勝手の良さと、リスレザーにシワが刻まれる表情に、愛着がどんどん深くなるパラブーツ/ランスのエイジング(経年変化)の様子を記録しておきます。
パラブーツ ランス(Paraboot Reims)購入当初と1年10ヶ月後の表情の比較
最初に全体観です。左側が購入当初、右側が1年10ヶ月後の写真です。アッパーには左右ともに大きな履きジワがついています。こうして見ると左右のバランスがとれたシワの入り方です。このあたりも優等生なランスです。太いモカシンも大きくウネっていて、ボクの足の形にふっくらと膨らんでいます。一方で、ビーフロールとサドルはキュっとタイトな印象のままで、コントラストを感じます。色味の変化も大きく感じます。購入当初のスムースでマットなブラックから、自然な光沢がつき、印象が随分と変わりました。
続いて、アッパーを近くで撮影した写真です。改めて、購入当初はツルりとした革質ですね。ブルームを落として、リスレザーに油分がしっとりとしみ込んだ表情です。履きはじめる前のこの表情も捨てがたいので、記録に残しておいてよかったです。今の表情には荒々しさを感じます。左足内側のビーフロールのステッチが千切れて、ピョンと飛び出しているのも、そんなラギッドな雰囲気に拍車をかけています。
そそり立つつま先の表情です。トゥはまだキレイです。この角度から目立つ変化はアッパーの隆起です。あまり意識したことはないけれど、ボクは甲高なのかな?なんて思ってしまうほど、フラットだったアッパーがボクの足の形に沿って盛り上がっています。
横顔です。特筆すべき変化はありませんが、なぜだか渋みを感じます。色合いと、踵にうっすらと入った細かなシワの影響ですかね。そして、この角度からもアッパーの盛り上がりが見て取れます。それでも、踵の抜けはなく履けているので、本当にジャストフィットなサイズ感なんだと思います。
踵からの表情です。後ろ姿からも渋みを感じます。吐き口はちょっと広がっていますかね。それから、アウトソール外側の削れが目立つようになってきました。分厚いマルシェ2ソールなので、機能的にはまだまだずっとこのまま履き続けられそうですが、見た目的にいつか限界がきますかね。まだまだ先だと思いますが。
ソールの全体観も記録しておきます。さすがに両足外側の凹凸は削れてなくなってきました。でも、履き心地と横からの見た目はまったく問題ありません。つま先もシャンボードのパラテックソールと違ってステッチがないので、消耗具合を気にしなくて大丈夫そうです。ソールのリペアを考えることがあるとすれば、前述の踵の部分ですかね。改めて、まだまだ先の問題ですが。
ということで、1年10ヶ月をともにしたパラブーツ/ランスの現在のエイジング(経年変化)の状況でした。初夏・真夏とたくさん履いていきます : )
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