2020年の一年間、大切に使ってきたモノたちを表彰します。
この企画はいつも拝見しているブログの各処で「今年一年買ってよかったモノ」のランキングを行っているのを眺めつつ「毎年そんなにいいモノなんて買えないし」と指をくわえて見ていたボクが、「いや、それなら「これまでに買って今でも愛しているモノの表彰しよう」と2018年からはじめて、3回目を迎えました。
1年目は10アイテム、2年目は15アイテムを選び表彰してきましたが、今年は永年使っているモノから、今年新たに加わったモノまで、選びに選んでも選びきれずに20アイテム。。年々、愛すべきモノが増えているのは幸せなことですが、今年選んだ20アイテムより上位になるモノしか買わないようにしよう。なんて、そんな判断基準にも使っていきたいと思いました。そんな、2020年に愛した20のモノを発表します。
愛すべきモノアワード’2020 ――― TOP20
【第20位】バブアー ビデイル(Barbour Bedale Bark)<↓5Down↓>
5年目を迎えたバブアー/ビデイルが20位です。昨年の15位と同様に、ランキングぎりぎりに飛び込む形で選ばれました。5年目を迎えると、黒ずみが目立つ部分があったり、前回のリプルーフでオイルを塗り込みすぎてちょっとだけニオイが気になったり。。と不満を感じる部分が出てきたりするのですが、それでも着てみるとしっくりきたり、着るたびに不満な箇所が許せるようになったり。と、まだまだずっと手放せないアウターです。
【第19位】デンツ(DENTS)ヘアシープグローブ アンライニング(裏地なし)<New>
今年の冬から身に着けている本革手袋です。みんなが憧れる、ド定番のラギッドな表情のペッカリーと悩みに悩んで、ミニマルなヘアシープ素材を選びましたが、ボクにはこちらで大正解だったようです。通勤時も休日のちょっとしたお出かけでも、どんなシーンのどんなコーディネートでも、今のところバッチリはまります。それから、アンライニングの着け心地が柔らかくて、気持ちが良くて嵌っています。寒い冬を気持ちよくしてくれる一品です。
【第18位】ブルックスブラザーズ レップタイ(Broocks Brothers)<New>
COVID-19によるニューノーマルな生活で、ネクタイを着ける頻度が減りました。そんな環境下において、初登場のネクタイです。今までは日常の戦闘服だったネクタイが、せっかく着けていく日ならば、気分が上がる良いものを。というパワーアイテムに変わって、ブルックスブラザーズのそれを選びました。今まで避けていた、柄シャツ×柄ネクタイの組み合わせも、このネクタイならばなぜだか許せてしまって、コーディネートの幅が広がりました。首元まで誇らしくしてくれるモノです。
【第17位】リゾルト AA710(Resolute)<New>
大好きなジーンズ「リゾルト(Resolute)」の10周年記念限定モデルであるホワイトデニムAA710です。昨年末の予約販売時に検討するも、思いとどまりましたが、、いざ発売されるとガマンできなくて。売り切れのお店も多い中で、探して探して購入した一本です。ブルーデニムの710で実感しているシルエットの良さは間違いなく、加えてホワイトであることで、これまでブルーデニムを敬遠するような場面でも穿いて出かけることができます。購入して、良かったです!
【第16位】パラブーツ ランス(Paraboot Reims)<↓7Down↓>
数ある革靴の中でも、気軽に履けて、登場回数が多かった一足です。ブラックのローファーで、かつボリュームがあって雨でもOK。しかも履いていて気分が上がる。というスペックは唯一無二で、オールラウンドプレイヤーとして、1年間常に足元を飾ってくれました。
【第15位】ホワイトハウスコックス メッシュベルト(Whitehouse Cox P1127)<New>
今年1年、この2本以外のベルトを腰に巻いたことはなかったのでは?すっかり腰回りの定位置を獲得して、ボクの日常の1部になった革ベルトです。2本ともに、購入してからだいたい1年2ヶ月ほど。そのうちにお手入れは2回のみ。それでも、今でもハリがある革の表情と、しなやかだけれど型崩れしないフォルムを保ってくれています。これからもずっと腰に巻いて生活するアイテムです。
【第14位】トリッカーズ バートン(Trickers Bourton Acorn Antique)<→Stay←>
昨年と変わらず14位はトリッカーズ/バートンです。順位は変わりませんが、登場頻度とプロップスは高まっています。その理由は、インソールとシューレースの締め方を変えたところ、履き心地が抜群に良くなったからです。履き心地が良くなって登場頻度が高まるほどに、エイジング(経年変化)による表情もどんどん好みの顔つきに変わっていって、さらに愛すべき一足になりました。靴紐の締め方を変えたことは、大分QOLを上げる効果になったので、またいつか記事にしたいと思います。
【第13位】ナナミカ コットンゴアテックス ステンカラーコート(nanamica GORE-TEX)<↓5Down↓>
ナナミカのステンカラーコート(ネイビーとタンの2着)が13位です。ネイビーのクルーザージャケットは今年は圏外で、今シーズン終わったら袖口のリペアをしたいと思っています。ステンカラーコートは、秋口から春先まで昨シーズンから今シーズンまで大活躍です。コットンにゴアテックスをボンディングした生地は今でもハリっとした表情で、汚れたら家でも洗濯できて、本当に気兼ねなく着れて、かつシュっとしたコーディネートに仕上げてくれるモノです。
【第12位】パタゴニア フーディニジャケット(Patagonia)<New>
第12位はパタゴニアのフーディニジャケットです。ブラックとブルーの2着を所有しています。この薄さと軽さ、タイトなサイズ感がどんな場面でも着回しがきき、ちょっと肌寒いときの羽織りものとしても、本格的な寒さなときのインナーとしても。息子のサッカーのお供に、ちょっとした町への買い物に、ランニングのお供にと、登場シーンは限りがありません。ボクの体形に本当にジャストフィットなシルエットで、こいつをコーディネートに入れるだけでスマートに見えるお気に入りのモノです。
【第11位】パタゴニア バギーズショーツ(Patagonia)<↓1Down↓>
第11位もパタゴニアが続きます。夏の定番、バギーズショーツです。今年はグレイ(フォージグレイ)を買い足して、3枚のラインナップになりました。本当に夏の休日はこればかり穿いています。夏限定ではありますが、12位のフーディニジャケットと同様に、息子のサッカーに、街へのお買い物に、ランニングに。暑い夏でもサラリと着こなせる素晴らしい短パンです。
【第10位】Apple AirPods Pro<New>
本アワードで唯一のガジェットが10位のAirPods Proです。今年の7月に購入してから、ボクのQOLは爆上がりしています。高品質な外音取込機能と、iOSデバイス間をシームレスにつなげるペアリング機能によって、通勤時、ランニング時、ベットの上、仕事中のオンライン会議でも、快適に使っています。音楽はもちろん映画も、少しの空き時間でもすぐに耳に届けられるこいつのおかげで、2020年は良い音楽、良い映画にたくさん出会うことができました。
【第9位】パラブーツ ウィリアム(Paraboot William)<↓5Down↓>
めっちゃ好きなんだけど、不運が続くパラブーツ/ウィリアムが第9位です。お酒をこぼしたり、傷を何度もつけてしまったり。。他の革靴はそんな事件は起こらないので、本当に何か憑いているんじゃないかと思うくらい。目立つ傷を隠すために、シューケアショップでプロにメンテナンスを頼んだりもした1年でした。手がかかる子ほど強くなるし、愛おしい。なんて言いますが、この子も強く美しい表情をしていて、そしてボクの愛情も深いです。
【第8位】ハミルトン ベンチュラ(Hamilton Ventura)<↓3Down↓>
腰にはホワイトハウスコックスだったように、ボクの左手首にはこの1年だいたいこのハミルトン/ベンチュラがいました。もう当たり前のように日常的にそこにあるのだけれど、ふと鏡に映った瞬間とか、今ならばWeb会議のZoomの中に映った左腕にとか、ふとした瞬間に目に留まって、我ながら「おぉ」と思ってしまう美しさです。ずっと腕に巻いているのに全く飽きないのは、形にだけ拘ってこの時計に決めたことが大正解だったと思える実感です。
【第7位】バブアー ビューフォート(Barbour Beaufort SL)<↓4Down↓>
冬のアウターで一番着ていて気分が上がるバブアー/ビューフォートが第7位です。茶色のビデイルやナナミカのコートとローテーションというか、気分に合わせて着まわしていますが、3年目を迎えてもまだしっかりオイルが残っていて、リプルーフも1度もしていません。茶色のビデイルに比べて、深緑のこのカラーはオイル抜けの色ムラも目立たなそうな気がするので、こいつはリプルーフなしで着続けてみようかな。なんて、この先のエイジングに思いをはせながら着続けていくのがまた楽しいです。
【第6位】アンデルセンアンデルセン ネイビー&セイラー セーター(ANDERSEN-ANDERSEN)<New>
アンデルセンアンデルセンの(5G)クルーネックセーターとセイラー(7G)タートルネックセーターが第6位です。暖かさはもちろん、着ていると包まれるような安心感が感じられる優しいセーターです。ネイビーカラーのタートルネックはカジュアルな装いでも大丈夫な日の出勤時に、赤いクルーネックは休日に良く着ています。まだ愛すべきモノに加わって間もない2着ですが、きっと長い間愛して使っていくんだろうなと確信しています。
【第5位】ラコステ フララコ(LACOSTE L1212)<↑1Up↑>
COVID-19を経て、ニューノーマルな夏の装いにフィットしまくりだったラコステ/フララコ(L1212)が第5位です。前述の背景もあって登場頻度がグンと上がり、今年は4枚の新しいカラーを新調してしまいました。(※まとめてフララコと言っていますが、正しくは1枚は日本規格のジャパラコです)
合計7枚になってもすべてしっかり登場場面があるぐらい、ウィークデイのオフィスでも、休日のお出かけでも、夏はいつもこいつを着ていました。シンプルだけど風格があって、どんな場面でも着こなせるから、きっとずっと愛して着続けるだろうと、そんな実感が持てるので、枚数が増えてしまうのは必然です。
【第4位】パラブーツ シャンボード マロン(Paraboot Chambord)<↓3Down↓>
前回1位だったパラブーツ/シャンボード(マロン)が第4位です。順位は下げましたが、愛情は変わりません。というか高まっています。もう、エイジングした表情がすばらしい!正直、革靴のラインナップが増えてきて、その中では古参のこいつは、他の革靴と着用回数を徐々に合わせたい気持ちになって、登場頻度は下がりました。でも、その分履いたときにはエイジングの美しさをより一層感じるようになって、鈍く光るリスレザーに魅了され続けています。
【第3位】リゾルト 710(Resolute 710)<↓1Down↓>
TOP3に入ります。恐らく今年1番着用したファブリックである、リゾルト710が第3位です。何度穿いてもずっと間違いなく最も美しいシルエットのパンツです。今年は着用時間が2000時間を超えてから、洗濯方法も変えて、より一層エイジングによる色落ちが進んでいます。まだまだ美しいシルエットのままで、まだまだエイジングの変化も楽しめる。本当に永く、楽しく穿き続けられるジーンズです。
【第2位】ブルックスブラザーズ 段返り3釦 ブレザー(Brooks Brothers)<New>
オーセンティックなブルックスブラザーズのブレザーが第2位です。夏向け生地のブルックスクールを購入した後に、定番のファインサージ生地を購入し、2着を揃えました。いつかはブルックのブレザーを。と思っていたのが、今年叶いました。それも背景にはニューノーマルな環境があって、ネクタイと同様にこれまでは日常の戦闘服だったジャケットを着ない日も増えて、ならば着ていく日は気分が上がる良いものを。ということで、背中を押してもらって購入です。とてもアイデンティティをくすぐる一着なので、きっと10年着続けます。
【第1位】オールデン コードンローファー #986(Alden)<New>
第1位は念願のオールデン/コードバンローファー#986です。この1足もいつかは手に入れたい。と思っていたアイテムです。念願かなって本当にうれしいです。それから、週1回ペースで履いていますが、履くたびにテンションがぐんと上がります。週イチと決めているのに早く履きたくて、だいたい毎週月曜か火曜日に履いています。そんなガマンができなくなるぐらい好きな1足なので、文句なく1位です。コードバンのエイジングも本当に美しく楽しいです。まだまだ変化のはじめの頃だと思ってます。これからも、履くたびに愛情が増していく愛すべきモノです。
総評・選外だったけど愛すべきモノたちなど
愛すべきモノアワード’2020 ――― TOP20をお届けしました。めっちゃ大作!最後まで読んでいただいた方はありがとうございました。選外だったけど、まだまだ愛すべきモノがたくさんあります。また環境や心境の変化があって、来年は登場するかもしれないので、それらも記録しておきます。
革靴だと「サンダース ミリタリーダービー」や「ジャランスリウァヤのローファー」、パンツは「FOBファクトリーのベイカーパンツ」「A.P.C.プチニュー」、それから今年の気分にあったシルエットだった「ユニクロ ヴィンテージチノ」を良く穿きました。トップスでは「パタゴニアのゼメル・ボマージャケット」をこの冬は良く着ているし、夏には「チャンピオン T1011」も欠かせません。バッグは「バギーポートの3Wayトート」がメインですが、「パタゴニア フェフュジオリュック」もアクティブな外出の際には使います。COVID-19で出張や旅行がなくなり、登場場面が少なくなってしまい悲しい「パタゴニア ブラックホール・ダッフル」も大好きです。などなど。。
本当に大好きなモノが多すぎて困ってしまうので、冒頭に言ったように、これからモノを選ぶときにはその年のTOP20を見返して、それ以上に愛すべきモノになるのか。を選択基準にしていきたいと思います。それでも、さらに愛すべきモノに出会えたならば、それは幸せですね。
総評というか、感じたことは、2020年代のはじめを襲ったCOVID-19のパンデミックが引き起こした新常態と呼ばれる環境変化によって、選ばれるモノや、モノの選び方も変わりました。加えて、表面化してきた環境問題や格差社会の問題によっても、ボクのモノの選び方は変わりました。その辺りは、お声を掛けていただき参加したリレーブログ企画の「ふくはうち」で記事を書きながら実感したことも大きかったです。
さて、大騒ぎのうちに2020年代の最初の1年が終わろうとしています。2020年代の10年は、これまで拡大ばかりしてきた非計画な消費主体の資本主義経済を、次の世代につながる生産的な経済社会に変えていかなければならない、未来を決める10年になると考えています。そんな未来を創るために、我々のモノ選びや消費の考え方が影響を及ぼします。ボクはやっぱり、愛すべきモノを選んで永く使うことが、環境のために、格差社会の是正のために、その役に立つと考えたいと思います。来年も、正しく良いモノ選びをして、愛すべきモノと出会い、付き合っていきます : )
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コメント一覧 (1件)
[…] one and onlyページの写真の入れ替えと、手に入ったものに関してはその日を記載するルールとしました。このページは新しい欲しいものが出来たら追加していく予定ですが、達成したものについてもそのまま残すことに。ふくはうちでご一緒したGreenさんのブログのベストバイ企画記事を読んでいたら、その年に買ったものだけでなく毎年お気に入りアイテムの差し替え及び順位を入れ替えをされているのに気付き、私も買い物の総量が多くはない(ブログ関係者比)と思っているので、欲しいと思っていた時の気持ちと一緒に大切なものを残すページにしようかと。 […]