最高気温が20℃を超えない日が増えてきて、足元はそろそろブーツの季節かな。いつでも履いて出かけることができるように、パラブーツのブロワ(Blois)のシーズン前のプレメンテを行いました。
乾燥する冬場と荒天時を中心に履いているブロワなので、他のパラブーツの靴たちよりも革の乾燥が気になっていました。デリケートクリームとカラークリームによるお手入れは頻度高めに行っていますが、それでは追い付かないぐらいの乾き具合なので、もう一歩踏み込んでパラブーツの純正グリースで油分をたっぷりと注入していきます。
パラブーツ ブロワ(Paraboot Blois)―― 純正グリースでメンテナンス
グリースはパラブーツ ギンザシックス店まで行って買ってきました。税込3,300円。そして、思ったよりも大分大きい。。1回あたりの使用量は少なく、推奨は半年に一度程度使えばOKとのことなので、きっと一生かけて使うやつだと思います。半分以下の大きさで良いので、2,000円台で買えると良いと思いましが。が、エニウェイ。良い状態のリスレザーで履き続けられるように有効活用していきましょう。
見た目は硬そうなグリースですが、指を当てるとその熱ですぐに溶けます。このまま指でブロワのリスレザーに塗り込んでいきました。全体的な手順は以下の通り。
- ブラッシング後にステインリムーバーで皮革に残っているクリーム等を取り除く
- 純正グリースを指で塗り込んでいく
- グリース塗布後、一晩(24時間)置いて浸透させる
- シュークリームジャー(補色クリーム)を塗布しブラッシング
上記プロセスを経た、リスレザーの変化です。
左がグリース塗布前、右が塗布後です。ガサガサとした印象の細かいシワが消えて、しっとり、モチモチとした革の表情になっているような気がします。触感もしっとり感を実感しているので、純正グリースの使い心地は満足です。改めてオイル分が革に浸透したことで、より風雨にも強い革、一足になったと思います。美しく、より強い一足となったパラブーツ/ブロワの表情を購入当初と比較しながら記録に残しておきます。
パラブーツ ブロワ(Paraboot Blois)―― 購入当初と10ヶ月の表情の比較
最初に全体観です。左側がユーズドで購入した直後の写真、右が10ヶ月経って純正グリースでお手入れ後の写真です。乾燥したテカテカな光沢から、しっとりとした深みのある光沢に変わりました。今の方がぐっとボクの好みです。
アッパーのアップの写真です。全体観での印象と同様に、テカテカした乾燥した光沢感から、しっとりとした深みを感じる光沢をまとった革であることが際立って分かります。
正面からの写真です。履きジワの印象の違いがよくわかる写真になりました。ザラっとした印象の履きジワが、しっとりと滑らかな履きジワに変化しています。これはうれしいです。これからまた履きこむことで、大きくうねる履きジワがついていくのでは?という期待を感じさせてくれます。
横顔です。チャッカブーツの後ろ半分、腰革の変化が印象的です。細かくザラザラとしたシワがたくさん入っている印象でしたが、細かなシワはしっとりと均されて目立たなくなり、若返った印象です。腰革の細かなシワと乾燥した革の印象は一番気になっていた部分なので、若返りに成功することができて良かったです。
踵からの表情です。大きな変化はありませんが、光沢が柔らかい印象になったと思います。背の高いチャッカブーツ、寒い季節と荒天時にも安心して履いていける心強さを感じます。
最後にソールです。グリース関係ないですが。。パラテックソールはまだまだ健在です。この晩秋~冬もたくさん履いていきます。少し拘って、お手入れしたパラブーツ/ブロワは、その甲斐あってより愛着が沸く一足になりました : )
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