今年の梅雨が明ける7月末ごろに手に入れて夏の短パンによく合わせて履いていた「パラブーツ ランス(Paraboot Reims)ですが、ポッテリとしたボリュームあるローファーは秋の装いにもバッチリ似合って、この季節も良く履いています。
パラブーツのリスレザーの履きはじめは、そのオイルがたっぷり染み込んだ革質を本来の姿のまま楽しもうとお手入れはブラッシングだけでしばらく履いていくことをボクなりのポリシーにしています。このランスもそうして楽しく履いてきましたが、リスレザーの本来の姿はしっかり楽しんだので、はじめてシュークリームを使ってお手入れをしていきます。
そんなはじめてメンテナンス前後の表情を記録しておきます。
パラブーツ ランス(Paraboot Reims)購入当時と4ヶ月経ってはじめてシュークリームを使ってお手入れした後の表情の比較
シュークリームを使ったメンテナンスの方法は以下の通り。
- 馬毛ブラシでブラッシング
- ステインリムーバーで汚れ落とし
- リッチデリケートクリームで保革
- シュークリームジャーで補色
- 馬毛ブラシでブラッシング
他の革靴と同様にこんなステップでお手入れしました。
さてお手入れ後の表情を最初に全体観から見ていきます。左が購入当時で右が4カ月後の表情です。アッパーに大きく3つの履きジワが刻まれています。シワの凹凸に沿ってシェイプにも表情が出てきて、ハリっとした革質から柔らかく優しい雰囲気になってきました。シュークリームの塗布を通して、ツルリとした光沢からしっとりとマットな光沢に変化しています。
続いて正面からの表情です。サドルがボクの足の形に沿って盛り上がってきています。タイトなサイズ感で履いているので、甲の部分はいまでもタイトフィットです。トゥの部分の光り方は購入当時とまだあまり変化は感じられません。
横顔です。アッパーのシワの入り具合と、サドルとアッパーの形の変化の様子がよくわかるのが横顔です。ノルヴェイジャン製法の出し縫いのステッチと、ステッチからはみ出すアッパーのギザギザにカットされた豪快な表情もよくわかります。このギザギザのあしらいはシャンボードやウィリアムにはない意匠です。
踵です。踵はまだあまり変化はありません。アウトソールの削れもこの角度からはまだほとんど目立つことはありません。
ソールも記録しておきます。ランスのソールはマルシェ2です。ちょっと汚れていたので、スニーカー用のクリーナーで磨きました。こうしてマジマジと見てみると、細かく施された溝には摩耗の跡が見てとれます。とはいえ、ブ厚いパラブーツのラバーソールなので、当分は問題なさそうです。
ということで、はじめてシュークリームを使ってお手入れしたランスの表情を購入当初と比較してみました。改めてその表情を眺めてみて、愛くるしい相棒だということを再確認できました。これからも大切に履いていきます : )
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