夏のセールでレザーサンダルを購入しました。
革靴好きとして夏のフットウェアは悶々とするテーマで、革靴が履きたいけれどローファーでさえ暑苦しい盛夏は、スニーカーやキーンのサンダル(ユニーク)で凌いでいました。涼しいし身軽だし、それはそれで満足をしているのですが、生地が汚れたり擦り切れたりしているのを見かけて、ふと「革」を身に着けたい。エイジングに納得したい。という衝動が沸いてきます。
そんな衝動に応えるフットウェアはやっぱりビルケンシュトックだよなぁ。とこの夏考えていて。その中でもレザーのエイジングを楽しめるのは、革の構成比が高いチューリッヒだな。なんて妄想をしていました。
さて、いつポチろうかな。なんて考えつつAmazonやら楽天やらを見ていたら、あれ?オイルドレザーのチューリッヒが3000円弱で販売している!?というのを発見して、見てみるとほぼ同じシルエットで作られたPalmTree(パームツリー)というメーカーの商品でした。夏だけ、かつカジュアルにラフに履きこなしたいと考えていたので、廉価版でも充分だ。ということで、このパームツリーのチューリッヒ型のオイルドレザーサンダルを購入しました。
ガサガサの革でやってきたチューリッヒ型のレザーサンダルをプレメンテして履き下ろします
ということでさっそく届いたパームツリーのレザーサンダルです。ブランド名そのままに外箱にはヤシの木のシルエットがデザインされていて。ターコイズブルーのブランドカラーも鮮やかで好きです。期待を込めてアンボックスです。
おお。ほぼビルケンシュトックのチューリッヒ。このレザーの面積が広いのが革靴好きの琴線を刺激して、思わず相好が崩れます。が、少し気になる部分もあって。。
オイルドレザーとの説明でしたが、革が乾いていてガサガサしている。傷も目立ちます。まぁ、この辺りは大好きな革靴のお手入れをしっかり施して、よい表情にしてあげましょうと腕まくりです。その前に、ビルケンシュトックの特長であるフットベッドの再現度も確認します。
ストラップを外してガバと開いてみます。足指の付け根の凹凸や土踏まずに沿ったクッションも再現されています。フットベッドのスエード生地はしっとりしていてよい状態でした。さて、アッパーのレザーもよい状態にするべくプレメンテに取り掛かります。
オイルドレザーということで、ミンクオイルを入れようか迷いましたが、デリケートクリームを選んで保革します。ペネトレイトブラシを使って塗り込みましたが、想像以上に革が乾いていてすぐに浸透してしまうのでたっぷりと塗り込むことになりました。
続けてミディアムブラウンのシュークリームジャーで補色します。こちらもペネトレイトブラシで塗り込みますが、やっぱり浸透が早くたっぷりと塗り込むこととなりました。塗り込んだ後はすぐに馬毛ブラシでブラッシングして摩擦熱でさらにクリームを浸透させていきます。
向かって左足だけ補色した後の比較画像を残しておきます。だいぶ表情が変わりました。レザーがしっとりとして、ヌメりとした光沢が出ています。満足できる仕上がりと表情です。
よい表情になったのでフィッティングです。フットベッドに足を乗せてみると、つま先とかかと部分のカップに程よい隙間ができるジャストなサイズです。横幅はタイトフィットしています。ビルケンで言うナロー幅サイズかな?チューリッヒ型のダブルベルトは足首側のベルトからジャストに締めるのが正しい履き方だそうです。
足首側のベルトを締めました。だいぶカッチリと締めていて、足の甲が浮かないぐらいにホールドされています。これぐらい締めるとフットベッドのフカフカ感がしっかりと感じられます。
つま先側のベルトも締めました。足首側がしっかりフィットしていれば、こちらはゆとりがあってもOKとのことですが、ボクはつま先もタイトに締めています。この状態でショッピングモールにお買い物に行って一日履きました。足首側のベルトと足裏の状態は心地よく一日中過ごせましたが、つま先のベルト部分のみまだ革が固いせいもあって、皮膚に食い込んで痛かったのと両サイドも締めつけられて親指と小指の脇に跡がついていました。
つま先側はもう一段階緩めてもよいのかもしれませんが、革が柔らかくなることで解決するような気もするので、このままもう少し様子を見ます。
両足の着用画像です。カジュアルで涼し気なのに、ちゃんと大人っぽくて。レザーの表情もよい感じではないでしょうか?ビルケンシュトックよりも大分安価なレザーサンダルなので、革の品質はイマイチな状態で届きましたが、こうしてお手入れすることでしっかりと履ける状態になりました。
まだしばらく続くであろう夏の休日の相棒として、ガンガン履いて、しっかりお手入れして付き合っていきます : )
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