2020年代、これからのマーケティングに必要な視点として、ユーロモニターが昨年末に体験消費のメガトレンドとして発表した「レス・イズ・モア」を取り上げます。レス・イズ・モアは近代建築の三大巨匠のひとりと言われている「ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ」が生み出した言葉です。彼の言葉には他にも「神は細部に宿る」という人々によく知られた言葉もあります。
この少し古い言葉をリファレンスし、ユーロモニターは「少ない方が豊かである」という体験がメガトレンドであると言います。脱炭素・インフレ・食品ロス・タイムパフォーマンスなど、社会や環境のために様々な「レス」を求められるのが現在の社会です。
確かに「レス」を「豊かな体験」に置換していくことには大きな価値がありそうです。生活者にとっても、「レス」を実現することは「良いこと」であり気持ちが良い体験へと変化してきてます。『レスをして幸せになる体験』を提供する商品やサービスが求められるのかもしれません。「レス・イズ・モアな体験」を提供して価値を得ている商品・サービス・ブランドについて注目していきたいと思います。
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