親子で観る映画が歴代記録を更新。大型連休の映画館を盛り上げる。

映画が好きだから。という視点に加えて、社会の空気を映す鏡としてというマーケティングの視点でも、映画興行収入成績のランキングをベンチマークしています。今月5月19日~21日の全国週末興行成績を確認します。

■全国週末興行成績:2023年5月19日~21日 (興行通信社)

  • ワイルド・スピード ファイヤーブースト
  • ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
  • 名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)
  • 劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室
  • 劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD
  • 最後まで行く
  • 東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 運命
  • シナぷしゅ THE MOVIE ぷしゅほっぺにゅうワールド
  • ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3
  • 劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE

ゴールデンウィーク興行も落ち着いてきた映画館では、同週公開開始となった「ワイルド・スピード」シリーズの最新作が1位を獲得しました。その中で、今号で注目したいのは2位と3位につける「スーパーマリオブラザーズ」と「名探偵コナン」です。どちらも大型連休中の映画館を大いに盛り上げた2作となりました。

スーパーマリオは、累計で動員643万人、興収91億円を突破。世界では累計1,600億円の興行収入を獲得して、「怪盗グルー」シリーズなどを作ってきたイルミネーション作品の中でも歴代1位の成績を達成しています。コナンも、累計で動員827万人、興収117億円を突破。これまでの26年間で公開された歴代シリーズ作品の記録を上回り、また初の100億円突破となりました。

両作品に共通する注目したいポイントは、「親子で観た」人が多いことです。スーパーマリオは自分が子どものころにゲームで遊んだ親と子が、コナンは自分が子どものころのテレビで映画で観た親と子が、一緒に映画館に足を運び、ゴールデンウィークの映画を楽しみました。世代の壁を超える縦型消費の事例であり、レコノミーを反映するヒットだと感じています。

他にもファミリーマートの生コッペパンのヒットや、昔のコンパクトデジタルカメラをZ世代が改めて使いはじめている事象など、ヒットの背景に縦型消費やレコノミーが見えてくる事例が数多く見られてきています。また改めて、こちらでもそんな事象を取り上げていきたいと考えています。

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この記事を書いた人

マーケティングに関わる仕事に20年以上携わっています。感銘を受けたポップカルチャーをマーケティング視点で記録したり、日々の暮らしや身に着けているもの、健康・投資について記録するためにブログを活用しています。

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