昨冬にトリッカーズのバートン(Trickers Bourton Acorn Antique)を購入しておよそ1年が経ちました。手に入れるまではフルブローグで明るいエイコン(どんぐり)カラーの主張が強い革靴を履きこなせるのかを心配していましたが、週末の装いはもちろん、ビジネスカジュアルなコーディネートのときでも違和感なく楽しく気持ちよく履きこなしています。
そんなこんなで1年間でだいたい30回ほど足を通したと思いますが、毎回履くたびに思うのが「履きジワが入らない靴だなぁ」ということ。肉厚で強靭なカーフレザーは今でもハリっとした表情のままで、ピンと背筋を伸ばし続けているかのように威風堂々な佇まいをしています。
ボクの革靴のラインナップには、パラブーツのリスレザーやサンダースのポリッシュドレザーなどがありますが、それらの革にはない強靭さとハリがトリッカーズにはあります。いつ履いてもホレボレしちゃうような革質ですが、それでも1年間で刻まれたエイジング(経年変化)の表情を、購入当時と比較しつつ記録しておきます。
トリッカーズ バートン エイコーン アンティーク(Trickers Bourton Acorn Antique)購入当初と1年後の表情の比較
まずは全体観から。こうして見るとうっすらとアッパーに履きジワが見て取れます。が、他の革靴と比較するとまだまだ変化の具合は小さいです。飾革のブローグも購入当初のまま変わりなく、美しさはそのままです。ただ、撮影時の光の加減も大きいですが、少し色が褪せて見えます。これまでずっと無色のリッチデリケートクリームとアニリンカーフクリームでお手入れしてきましたが、そろそろ補色を考えてもいいのかもしれません。その時にはM.モゥブレイのクリームナチュラーレ/ライトブラウンを入れようと思っています。
次にアッパーをより近くから見てみます。この角度・距離からでもほとんど変化はありません。少しだけ革が柔らかくなったからでしょうか。ボクの足にそったフォルムになりワイズがタイトになった印象もあります。ほんの少しですが。
横顔です。おっと、横からみると左足の小指の付け根あたりに履きジワがはっきりと見て取れます。なんだか人間の顔でいうと目じりの笑いジワのようではないですか。微笑ましいですね。こういうエイジングはうれしく感じます。
後ろ姿です。変化が見えにくい部位ですが、トップリフトの削れとグっと張り出したトリッカーズ特有のコバの小傷が少し目立ちます。
最後にソールも確認しておきます。ラバーソールの中では比較的消耗が早いと言われるダイナイトソールですが、トップリフトが多少削れていますが、全体的にはまだまだ健在です。しばらくしてトップリフトを張り替える必要が出てきたときには、他のラバーソールを検討してみたいと思っています。
以上、トリッカーズ/バートンの1年後の変化を購入当初と比較しながら観察してみました。改めて、強靭なレザーだと思い知ります。その分、ゆっくりとエイジングの変化を楽しめる革靴です。これからも楽しく気持ちよく、大切に履いていきます : )
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コメント一覧 (2件)
バートンいいですよね。僕も次買う革靴はバートンのエスプレッソにしようかと考えています。個人輸入で安く買うことも考えたのですが、楽天とかで買う方が安い。でも偽物つかまされたらどうしようと悩んでいるところです。
RYOさん。コメントありがとうございます。ボクも最後まで「エイコン」か「エスプレッソ」か悩みました。https://ryu.jpn.com/archive…濃茶のエスプレッソが退色した表情がかっちょいいと思います。ちなみにボクは楽天で買いましたが、満足しています (^^)