3連休に日本に上陸した台風は、関東地方には大きな被害は出なかったけど、やっぱり雨が多い近年の日本の気候。人類の最大の敵は気候変動というコンセンサスはできつつありますが、その対応策となる脱炭素、再生可能エネルギーへの移行はまだはじまったばかり。革靴好きには厳しい環境が続いていきそうです。
そんな雨の日に、大活躍してくれているのが黒のシャンボード。ネットオークションでヘロヘロな状態で出品されているのを見つけて、「でも、磨けば光る」と確信をしながら購入した一足です。もともと、革靴の中でもトップクラスに雨に強いと言われているパラブーツであり、ユーズドで手に入れたという出会いも相まって、気兼ねなく雨の日でも履いてでかけて、しっかり雨に耐えて足元を守ってくれる一足です。
ハードな風雨にさらされつつ、手入れを繰り返すことですっかり柔らかくなり、足にフィットしてきたリスレザーと。オフィシャルストアで純正のソールにオールソールしてもらったパラテックソールの履き心地、歩き心地も抜群で、バンズのスリッポンや、コンバースのオールスターのようなローテックスニーカーよりも足にストレスを感じず歩くことができます。
そんなこんなですっかりキズだらけにエイジング(経年変化)した一足でもありますが、磨けばまだ光るその姿を一度記録に残しておこうと、今回はブログを書きます。
パラブーツ シャンボード(Paraboot Chambord)ノワール ―― キズだらけにエイジングした現在の表情
まずは全体観から。モウブレィのリッチデリケートクリームや、クリームナチュラーレで磨いた直後です。ヒールにはほつれが見えますが、このぐらいの距離からの写真だとアッパーへのダメージは目立たず、ほどよい光沢を放つ、しっとりとした歴史が刻まれた一足に見えます。
アッパーを近い距離から見てみます。モカ割れはところどころにありますね。小傷も散見されますが、革質はもっちりとして、しっとりと光る履きこんだ靴であるとい印象です。
横顔です。横から見ると、前の方、トゥから真ん中あたりまで小傷が目立つようになります。写真だとシューレースと被っていますが、外羽の中央にシュっと横一文字に走る切り傷がついています。革靴は前方部分から傷が増えていく様子がわかります。
ヒールから後ろ姿を見てみます。オールソールしたアウトソールも大分削れてきています。シャンボードの分厚いパラテックソールはアウトソールの削れにはそんなに気を遣うことはありませんが、あまりにも見た目が悪くなるほど削れてしまったら、再度オールソールを検討します。
ソールです。パラテックソールのモチーフである、創業者「リシャール・ポンヴェール」を現す「RP」のエンボスはまだ健在です。分厚く堅牢なラバーソールが、雨の日でも安心して履いて出かけられるシャンボードの大きな特長です。
最後にもっともダメージを感じる右足の側面を。大きなクラックが複数発生しています。こうして近くから見るとちょっとみずぼらしいかな。。エニウェイ!まだまだできる限りの手入れをしつつ、雨の日に頼れる一足として活躍してもらおうと思っています。いつも濡らしてしまってゴメンだけど、これからもお付き合いください : )
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