15歳の荒野 ―― THE SIGN PODCAST:田中宗一郎を作った30曲を聴いて

毎週欠かさず聴いているポッドキャストがあります。編集者/DJの田中宗一郎(タナソー)さんがメインMCを務める「THE SIGN PODCAST」です。

先週公開されたエピソードでは、新シリーズ「LIFETIME RECORDS~それぞれのライフを彩ったサウンドトラック」のパイロット版が配信されました。シリーズ最初のサウンドトラックはホストのタナソーさん。彼の幼年期からミッドティーンまでのサウンドトラック17曲とそれぞれにまつわるエピソードが語られました。

その中でも、1978年15歳の田中宗一郎のサウンドトラック「ザ・フー」の「ババ・オライリィ」のリリックにまつわるエピソードに感極まって、ブログに残しておきたいと思いました。

The Who ― Baba O’Riley/ザ・フー ― ババ・オライリィ

I don’t need to fight
To prove I’m right
I don’t need to be forgiven

Don’t cry
Don’t raise your eye
It’s only teenage wasteland

正しさを証明するために
戦う必要なんてないんだ
許される必要だってない

泣かないで
そんな目をしないで
たかが10代の荒野じゃないか

ババ・オライリィはボクも大好きな一曲です。聴いたきっかけ、好きになったきっかけはきっとタナソーさんの雑誌スヌーザーです。子どもと大人のマージナルな時間にいる15歳のときに、この曲と出会い「戦う必要はない」「正しさを証明する必要はない」「許される必要もない」と言ってもらえたことが救いとなったこと。アートやポップカルチャーの大切さと力強さを改めて知りました。

そのときから15年。1993年の15歳のボクも、とても大切な詩と出会いました。ボブ・マーリィの2曲です。今でもボクのライフタイムレコーズのトップ10に必ず入ってくる2曲です。

Bob Marley ― No Woman No Cry/ボブ・マーリィ ― ノー・ウーマン・ノー・クライ

My feet is my only carraige
So I’ve got to push on through
But while I’m gone

I mean
Everything’s gonna be all right
Everything’s gonna be all right

No woman no cry
Oh, my little sister
don’t shed to tears

ボクにはまだ2本の足がのこっている
ボクを運んでくれるのはこの足だけ
だから歩き続けるんだ

ボクにはわかるんだ
きっとすべてがうまくいく
きっとすべてがうまくいく

ノー・ウーマン・ノー・クライ
ボクの小さな恋人よ
涙をみせないで

Bob Marley ― Redemption Song/ボブ・マーリィ ― リデンプションソング

My hand was made strong
By the hand of the almeghty
We forward in this generation triumphantly
All I ever had Redemption Song

Emancipate your seleves from mental slavery
None but ourselves can free our minds
Have no fear for atomic energy
Cause none a them can stop the time

私のこの手は頑丈にできている
全能の神が授けてくれた手だ
誇りを持って私はこの時代を進んでいこう
私が今まで唄ってきた歌はすべて救いの歌なんだ

鎖でつながれた心を解き放てよ
それができるのは自分だけ
原子エネルギーを恐れるな
時は止められないのさ

アラフィフになっても、ザ・フーもボブ・マーリィも、いつでも心をキレイな状態にしてくれます。10代には10代の、40代には40代の荒野が広がっています。証明したいことや、批判したいことがたくさんあるけれど、彼らの言葉のように、ボクは戦わずに、2本の足と頑丈な手で、誇りをもってこの時代を進んでいこうと、再び三度、何度も改めて、そう思った良い週末でした。偉大な詩とアーティストとカルチャーと、タナソーさんに感謝 : )

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この記事を書いた人

マーケティングに関わる仕事に20年以上携わっています。感銘を受けたポップカルチャーをマーケティング視点で記録したり、日々の暮らしや身に着けているもの、健康・投資について記録するためにブログを活用しています。

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