パラブーツ ウィリアム(Paraboot William)を購入して2年3ヶ月が経ちました。
手元の記録では着用回数は61回。ダブルモンクストラップの比較的カチっとした表情のこの一足は、ビジネスシーンでの面談時にも気兼ねなく履いていける革靴として活躍していましたが、2年も続くCovid19禍では、足元まで気に掛ける商談が本当に少なくなり、そういう場面での着用は少なくなりました。革靴のラインナップを見ながら、ニューノーマルを実感します。
それでも、他の革靴とローテーションしながら程よいペースで履いています。ウィリアムは、不運が重なり購入初期から各処に傷を作ってしまったり、踵とトゥキャップの付根の痛みがなかなかこなれてこないなど、履きならすまでに時間がかかった一足ですが、今ではほぼ心地よく一日履ける靴になりました。エイジング(経年変化)した表情もなかなかの男前になってきているので、購入当初の写真と比較しながら、現在の表情を記録しておきます。
パラブーツ ウィリアム(Paraboot William)購入当初と2年3ヶ月後の表情の比較
最初に全体観から。左が購入当時、右が2年3ヶ月後の表情です。購入当初のツルリとした革の表情から、控えめだけどしっとりと光る表情に変わっています。パラブーツのリスレザーは本当にモゥブレイのクリームナチュラーレの相性が良くて、クリームを塗布しブラッシングするとほど良い光沢が靴を覆います。靴磨きが本当に楽しい一足でもあります。
トゥの近影です。左右ともにトゥキャップのステッチに添うように大きな履きジワが一本履いているぐらい。分厚いリスレザーのハリがまだしっかり感じられる革質です。シワによる影響でしょうか。シルエットは購入当初よりもウィズがキュっとしまった印象です。良く見ると履きジワに沿って退色も見てとれます。近くで見ると少しだけ2年3ヶ月の変化を感じられます。
横顔です。購入当初は本当にシュっとしたスマートな横顔だったなぁとしみじみ感じます。現在はアッパーに凹凸が入り、ヒールも小傷が入りゴツゴツした面持ちに。ツルリとした美少年から、ラギッドな男前な大人になってきたという印象です。
後ろ姿です。強靭なパラブーツのオリジナルラバーソールのマルシェ2ですが、購入当初と比較すると大分削れてきていることに気が付きます。補修するのはまだまだ先で大丈夫そうですが、ちょっと気にかけて確認していきたい部分です。ノルヴェイジャン製法のコバとステッチが良く見える角度ですが、まだまだしっかり。堅牢な靴であることを実感します。
最後にマルシェ2ソールの確認です。つま先と踵の外側の消耗が比較的早いです。その部分はソールに入れられた溝がなくなっています。あと、ちょっと汚いですね。あまり汚れを気にする部分ではありませんが、次の靴磨きのときには水拭きしようと思いました。
パラブーツ/ウィリアムの2年3ヶ月履いた記録でした。ニューノーマルな生活にもすっかり慣れ、ウェブ面談の気軽さにも利便性を感じていますが、こうした男前な革靴を履いて、商談へと出かけるのも悪くないな。なんて思ったりもします。早く気を遣う状況を脱したいですね : )
コメント - comments -