パラブーツ/ランス(Paraboot Reims)を購入しておよそ3年が経ちました。
購入当初からボクの足にフィットして、ずっと優等生なランス。タイトなサイズ感で履きはじめましたが、大きな靴擦れはなく、79回履いた今でも踵の抜けもありません。ぽってりとした、他のローファーにはない表情のランスなので、季節を問わず履いてしまうことが多かったけれど、今期の冬には少し出番が少なくなり、適材適所で春から改めて登板頻度が高くなりました。
今年は梅雨明け前から真夏のような気候が続いていて、暑い日には足元もすっきりとフットカバーにローファーを履いて、くるぶしを見せて涼し気なコーディネートにしたい気分になっています。そんな気分にぴったりと寄り添うパラブーツ/ランスの現在の表情を記録しておきます。
パラブーツ ランス(Paraboot Reims)購入当初と3年後の表情の比較
最初に全体観です。左側が購入当初、右側が3年後の写真です。アッパーには左右ともに2本の大きな履きジワがついています。優等生なランスは履きジワの入り方もシンメトリーです。太いモカシンも大きくウネっていますが、ビーフロールとサドルはキュっとタイトな印象のままで、履き続けても踵が抜けないしっかりした作りであることがわかります。色味の変化も大きく感じます。購入当初のスムースでマットなブラックから、自然な光沢がつき、印象が随分と変わりました。
続いて、アッパーを近くで撮影した写真です。改めて、購入当初はツルりとした革質ですね。ブルームを落として、リスレザーに油分がしっとりとしみ込んだ表情です。履きはじめる前のこの表情も捨てがたいので、記録に残しておいてよかったです。今は程よい光沢がアッパーを包み、左右ともに大きな2本の履きジワが入っています。ボクの足のシルエットに合わせて、3年間かけて変化してきたランスの進化を感じることができます。
そそり立つつま先の表情です。トゥはまだキレイです。こうして見るとアウトソールは随分と薄くなり、つま先の減り方も気になってくる頃です。サドルも随分と高い位置に変化しています。フラットだったアッパーが履く度に伸びで、心地よくフィットするシルエットになってきたのだと感じます。
横顔です。アッパーのつま先が随分と膨らみました。購入当初はギュっとつま先をフィットするシルエットだったことが分かります。アウトソールは改めて薄くなってきていることを認識します。削れたこともあるかもしれませんが、履き続けることでギュっとつぶれて薄くなったという印象を持ちます。パラブーツオリジナルのラバーソール「マルシェ2」は柔らかい弾力があるソールですが、こうして履き続けると押しつぶされていくのかもしれません。そうだとしても、履き心地は変わらず良い感じです。
踵からの表情です。履き口は大分伸びて広がりましたが、前述の通りまだ踵が抜けることはありません。アウトソールは外側から随分と削れていることが分かります。分厚いラバーソールなので張り替えが必要な状態ではありませんが、歩き方に支障が出るかなとちょっと心配になるぐらい外側が沈んできています。気に掛けつつも、しばらくはこのまま履いていくと思います。
最後にソールの全体観も記録しておきます。さすがに両足外側の凹凸は削れてなくなってきました。マルシェ2は外側にステッチが出ない製法なので、ソールだけ見ると心配する要素はあまりありません。このままずっと履き続けられそうな印象ですが、ヒールの外側の削れ方と、それによる歩行への影響だけは気にしていこうと思います。
3年経ちましたが、全体的にまだしっかりと良い状態であることが確認できたパラブーツ/ランスでした。優等生で履きやすいローファーなので、ついつい登板回数が多くなってしまう一足ですが、他の革靴とバランスをとりながら、永く良い状態で履き続けられるようにします : )
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