昨年末に手に入れた「Sanders Military Derby(サンダース ミリタリーダービー)#1128」は、スーツやジャケパンなどに合わせてウィークデーに履いても、ジーンズに合わせて週末に履いても、ストレートチップの武骨なデザインとぽてっとした愛くるしい表情が同居して、どちらも様になります。
どんなシーンでもばっちり合わせてしまうので、履きすぎないように気を付けながら、週に1回程度にとどめて4ヶ月が経ちました。
最大の特長であるアッパーのポリッシュドレザーにも皺が刻まれてきて、徐々に自分だけのレザーシューズに表情を変えていく様子をメンテナンスしながら記しておきます。
4ヶ月履いた「Sanders Military Derby(サンダース ミリタリーダービー)#1128」のエイジング・経年変化の様子
最初にメンテナンス前の4ヶ月の表情です。どちらもアッパーのポリッシュドレザーにうっすらと皺が刻まれてきました。特に向かって右、左足には大きな皺が2本走っているのがわかります。ここから、
- ブラッシング
- ステインリムーバーで汚れ落とし
- デリケートクリームで保革
- シュークリームジャーで補色
とメンテナンスを進めていきます。
最初に念入りに馬毛のブラシでブラッシングした後に、ステインリムーバーで汚れを落としていきます。この過程はモゥブレィのステインリムーバーとボロ布を使って進めていきます。
ツルツルのポリッシュドレザーの上をステインリムーバーを染み込ませたボロ布を滑らすように拭っていきます。ツルツルピカピカなんで汚れが目立ちませんが、サっと拭っただけで布が黒ずみました。おそらく前回に入れたブラックのシュークリームの汚れですが、目立たないけれど革の表面には汚れが付着しているようです。
続いてデリケートクリームをペネトレイトブラシを使って塗り込んでいきます。ピカピカに加工されたポリッシュドレザーはこうしたクリームは浸透しづらく、このプロセスに意味はあるのだろうか?と時折悩みますが、続けます。他の靴よりも少したっぷり目にクリームをのせて、しばらく置いてからボロ布でワシワシと磨きます。
次にブラックのシュークリームジャーで補色していきます。このクリームもペネトレイトブラシを使って、ステッチや革のつなぎ目の間までクリームを塗りこんでいきます。いつもは塗りすぎないように気を付けながら行うシュークリームジャーでの補色も、ポリッシュドレザーはクリームを伸ばしやすいので気を遣わずに進められます。
シュークリームジャーを塗り終えたサンダースはマットな表情になりますが、ここから念入りにブラッシングすることで再び輝きをはなつようになります。仕上げのブラッシングはブラシの摩擦熱でクリームを溶かして革に浸透させることが目的なので、ブラシをしっかりと握って高速でシャっと磨いていきます。
ブラッシングの工程まで済ませたサンダースの表情です。いかがでしょうか。しっとりとして深く輝く黒になったと自分では満足しています。左足の皺はやはり目立ちますが、メンテナンス前のようにテカっている表情ではなくより自然な味のある表情になったと思います。
これからも大切に履きこんでいくことで左右の皺も似たような表情になって、ボクだけの靴になっていくのだと思います。
それから写真を撮り忘れてしまいましたが、屈強なコマンドソールはまだ健在で、評判の通りソールの補強はしばらくしないで済みそうです。これからも大切に、楽しく履いていきます : )
http://ryu.jpn.com/archives/6251
http://ryu.jpn.com/archives/6181
Sanders Military Derby(サンダース ミリタリーダービー)#1128~ウィークデイの装いに合わせた着用画像
平日の出勤時に、シンプルなステンカラーコートとグレーのワークパンツに合わせてサンダースを履きました。こういう比較的カチっとした装いにもピタっとはまるサンダースの汎用性の高さが伺えます。
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