購入して1年1ヶ月。47回ほど履いたオールデン(Alden)のコードバンローファー #986のエイジング(経年変化)の記録をお届けします。いよいよ関東でも梅雨入りして、コードバンシューズが履きづらい、気を遣う季節がやってきました。そんな状況下でもコードバンへの熱は高まるばかり。先日、履きおろしを済ませたプレーントゥ(#9901)とともに、梅雨の晴れ間を見つけては履いてやろうと天気予報アプリとにらめっこする日々です。
そんなコードバンローファー(#986)に関わる最近の変化としては、履きおろし以来1年間装着していたインソールを外して履くようになったこと。プレーントゥのフィッティングにラコタハウスに訪れたときに、ローファー(バンラスト)も7ハーフのDウィズでジャストフィットでインソールはいらないはず。と諭されて、それを機に外してみたところ、ちょっと踵が浮く場面もあるような気がしつつ、インソールがない方が履き心地が良い気がして、外したままでいます。
1年以上履いても、まだ履きこなせていない、いや、新たな発見があった革靴です。今の表情を記録しておきます。
オールデン コードバンローファー #986(Alden)―― 1年1ヶ月後の表情
最初に全体観から。左が購入当初、右が47回履いた後の表情です。購入当初のピカピカでツルツルな雰囲気の革質でしたが、1年経ってしっとりと底光りするような革質に変化しています。ワックスを使って、もっとピカピカに仕上げる磨き方にも魅力を感じますが、今はこのぐらいマットでシックな雰囲気が好みです。フォルムは履きジワが入ることで、サドル手前が盛り上がり、逆にトゥがキュっとタイトになった印象です。
次にアッパーに近づいて見てみます。コードバンシューズの履きおろし時に行われることが多い、シワ入れの儀式をせずに履いています。そのため左右でシワの入り方が違っています。向かって左の右足はゆったりと波打つようなシワが入り、反対の左足はサドルの下に深めのシワが一本入っています。購入当初と比べると、色ムラが出ていますね。バーガンディカラーのモウブレィ「クリームナチュラーレ」を使っていますが、色づきは穏やかですが、程よいツヤと光沢が出て気に入っています。
横顔です。サドルの下がボコっと盛り上がっています。インソールを外したことを前述しましたが、タンパッドはつけたままです。タンパッドの影響も多少ありそうな盛り上がり方です。それから、サドルの下からつま先にかけては、ボコボコとしたシワと、退色が見られます。ソールも上に反っていますね。履きこんだ印象がよく分かる視点なのかもしれません。
かかと側からヒールを見てみます。トップリフトの消耗が目に付きますが、まだ張り替えるには至らないレベルですかね。意外と退色も目立つので、以前よりも入念にクリームを塗るようにしてメンテナンスしています。
最後にソールの確認です。3ヶ月に1回ほどはソールモイスチャライザーで手入れしています。ステッチが削れてしまっている部分もありますが、ソールのメンテナンス時期の判断は難しいです。プロに診てもらう機会を作らないとですね。
1年以上履いてきて、上の写真のような小傷もよく見るとあちらこちらに見られるようになりました。そして、同時にそんな傷も許容できるぐらいの心のゆとりも生まれています。そして、愛着も増しています。こうした変化を愛でながら、これからも大切に永く履いていきます : )
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