オールデン #9901(Alden)―― 一枚革コードバンのプレメンテと履きおろしの記録

ボーナスよりも一足先に、オールデンのプレーントゥコードバンシューズ(9901)が届きました。1年前に止めの一足にするつもりで購入したコードバンローファーの革質とエイジング過程に魅了されてしまい、、そのコードバンの革の魅力を最大限味わうことができるという、一枚革のプレーントゥをエキストラの一足として購入しました。

ローファーはバーガンディ(#8)にしたので、プレーントゥはブラックです。革靴の意匠ではモカシンが好きで、保有するラインナップの中ではUチップが多いです。それから、基本のストレートチップ、遊びがあるブローグシューズなどを選んで揃えてきましたが、シンプルなプレーントゥは現在の主力靴の中ではこの一足がはじめてです。ローファーのコードバンと同様に、いやそれ以上に、エイジング(経年変化)を楽しみに履いていきたいと思うので、最初に購入当初の表情やプレメンテの様子について、記録を残しておきます。

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オールデン #9901(Alden)~開封と同梱物の記録

オールデン 9901 Alden 購入当初 外箱

ダークグリーンの背景に、威風堂々としたゴールドのロゴが鎮座するオールデンの外箱です。王者の貫禄を感じます。宝物箱を開ける気持ちで蓋を外します。
 

オールデン 9901 Alden 購入当初 箱の中

蓋を開けると。オールデンの革靴はポリ袋に包まれて箱に収まっています。他のブランドではあまり見ることがない仕様ではないでしょうか。デリケートなコードバンのための仕様でしょうか。
 

オールデン #9901(オールデン)―― 一枚革コードバンのプレメンテと履きおろしの記録

同梱物を確認します。本体に加えて、布製のシューケースが2つ。それから、コードバンを作ったホーウィン社のガイドブックが同梱されています。革のナラティブまで可視化してくれる、所有する喜びを増幅させてくれる演出です。

オールデン 9901 Alden 購入当初 印字

プレメンテに入る前に、革靴の内側に印字された文字を確認します。まず、サイズは7ハーフのDウィズを選びました。ラストが違いますが、ローファー(バンラスト)と同じサイズです。ローファーは少し大きな気がして、タンパッドとインソールを入れて穿いていました。なので、バンラストよりも少し大きめのバリーラストのプレーントゥは1サイズ下げようと思っていました。が、購入前にラコタハウスでしっかり測ってもらったところ、7ハーフのDウィズがベストで、ローファーもインソールはいらないと思う。というオピニオンをいただき、このサイズを選びました。

それから、その後ローファーのインソールをそっと外してみましたが。。その方が心地よく穿けています。自分の印象・思い込みではなく、ちゃんとプロに測ってもらうことの大切さがわかりました。

オールデンのマニアックな情報が満載のブログ「前略、物欲が止まりません。」によると、型番「9901」の上に記載されている英数字で製造年月が分かるということですが、手元に届いたこの革靴は2020年」製造ということですかね。

前略、物欲が止まりません。
Aldenの内側に書かれた文字列から分かる5つの重要情報(製造年月や型番)!|オールデン初心者に捧げるまとめ#... 靴の内側に書かれた文字列から読み取れる、5つの情報を解説しました!ぜひお手持ちのオールデンを見てみて下さい。

オールデン #9901(Alden)~プレメンテの記録

オールデン 9901 Alden 購入当初 プレメンテ

開封したての生の状態をしばし堪能&写真撮影した後、プレメンテに移ります。プレメンテはアッパーとソールに潤いを与えて、履きおろしのときにナチュラルな大きな履きジワが刻まれるように、またソールが傷まないようにすることを目的に行います。通常の靴磨き手順から、補色を除いた行程です。

  1. 馬毛のブラシで全体のホコリを落とす
  2. ステインリムーバーで全体の汚れを落とす
  3. リッチデリケートクリームでアッパーを保革する
  4. 馬毛のブラシでアッパーをブラッシングしてクリームを馴染ませる
  5. ソールモイスチャライザーでソールを保革する
  6. レザースティックでソールを擦り毛羽立ちを抑える

今後の靴磨きは、この工程に加えてモウブレィのクリームナチュラーレでの補色を加えます。さて、これで履き下ろせる準備が整いました。履きジワが入る前の、プレメンテ前後の表情をこの後に記録しておきます。

オールデン #9901(Alden)~プレメンテ前後の表情の記録

最初に全体観です。以前から、ローファーの時もそう感じましたが、履きジワが入るまえのコードバンの革靴の表情は無機質であまり魅力的には感じられません。店頭でコードバンの革靴を物色していても、いつもそんな風に感じます。プレメンテ後もその印象はあまり変わりません。ツルリと乾いた表情です。ただし、こうしたツンとした高嶺の花な無機質な革靴に、自分だけの履きジワを刻んでいくことがコードバンの醍醐味であることを、ローファーに履きジワが刻まれていくプロセスを体験することが気が付きました。今回もゆっくりじっくり、自分色に染めていきます。
 

次につま先から正面の表情を確認します。ツルリとして平たんなアッパーですが、ここがどのように波打つシワが刻まれていくのかが楽しみな視点です。
 

アッパーのアップの写真です。一枚革の履きジワの表情がもっともよく分かる視点です。コードバン好きな人は、履き下ろす前にアッパーに「シワ入れの儀式」をする人が多くいます。自分が理想とする場所にシワを刻んでいくために、ボールペン等をアッパーにあてて、グイと曲げてシワを入れる儀式です。ボクも検討しましたが、ローファーでは儀式を行うことはなく、そして今回のプレーントゥでも意図的な履きジワを入れることはしないで、自然に任せていくことに決めました。
 

横顔です。この角度からもアッパーの履きジワの変化が見て取れそうです。横顔から見た印象は、ダブルレザーソールの存在感が強いです。履きジワが増えるごとに、ラギッドな雰囲気になっていきそうな横顔です。
 

踵です。アウトソールの消耗具合などを定期的に確認していきます。この視点からも、ダブルレザーソールの重厚感がよく分かります。

最後にアウトソールです。ダブルレザーソールでかつブラックソール。表には出ない部分ですが、ラギッドな印象を増幅する意匠です。ソールには近いうちにトゥ・スチールを貼る予定ですが、少しだけ素のままのソールを楽しみたいと思います。履きはじめのレザーソールは固くて返りが悪いので、つま先があっという間に削れていきます。ローファーでもそんな状況にビビってトゥ・スチールを貼りにいきました。多少削れてしまった後でもキレイに仕上げていただいたので、プレーントゥでも少しの間はこのまま履きます。

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オールデン 9901 Alden 購入当初 986 コードバン

一枚革コードバン、オールデン9901のプレメンテと履きおろしの記録でした。9901も1年も経てば、傍らに置いたローファー(986)と同じように、素敵な履きジワが刻まれることと思います。コードバンシューズをはじめて手に取るときには、履く機会を選ぶのと、COVID-19禍のニューノーマルな環境では、登場頻度が少ないのでは。と心配もありましたが、1年経ってだいたい週に1回は履いてでかけている、履きやすい定番の革靴になりました。プレーントゥ(9901)も、大切にしながらたくさん履いていきます : )

オールデン#9901のエイジングの様子は「Alden9901/オールデン9901」のタグでまとめます
オールデン #9901(オールデン)―― 一枚革コードバンのプレメンテと履きおろしの記録

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この記事を書いた人

マーケティングに関わる仕事に20年以上携わっています。感銘を受けたポップカルチャーをマーケティング視点で記録したり、日々の暮らしや身に着けているもの、健康・投資について記録するためにブログを活用しています。

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