パラブーツ シャンボード(Paraboot Chambord)マロンの購入から1年半が経ちました。着用回数は50回超です。
タイトなサイジングで履きはじめて、つま先の痛みに悶絶した時期もありましたが今は履き心地もよく、何よりもエイジング(経年変化)を経たマロンカラーのリスレザーが、鈍く輝く革質が何とも言えず大好きで、今一番履いていて気持ちがいい革靴です。
購入当時とはグっと表情が変わってきているので、当時の写真と並べつつ、1年半を供にした今の表情を記録しておきます。
パラブーツ シャンボード(Paraboot Chambord)マロンのお手入れ方法
最初に現在のお手入れの方法です。
- 馬毛のブラシで全体のホコリを落とす
- ステインリムーバーをクロスにしみ込ませて表面をクルクルと撫でるように汚れを落とす
- リッチデリケートクリームをペネトレイトブラシで塗布して保湿する
- クリームナチュラーレ(ミディアムブラウン)をペネトレイトブラシで塗布して補色する
- 馬毛のブラシでブラッシングしてクリームを馴染ませる
最近思うことは、エム・モゥブレイのクリームナチュラーレはリスレザーと抜群に相性が良くて、塗布後にブラッシングすると控えめで上品な、でも気持ちのよい輝きを見せてくれます。これからもこのメンテナンス方法でお手入れを続けていきます。
パラブーツ シャンボード(Paraboot Chambord)マロン 購入当時と1年半後の表情の比較
さて、購入当時と今の表情を比較していきます。最初は全体観から。左が購入当時、右が1年半後のエイジングした表情です。ハリっとしたツヤがある表情から、履きジワが入って柔らかい表情に変化しています。赤茶色だった色味も落ち着いたミディアムブラウンに変わりました。今の方が当時よりもぐっと愛おしい顔です。
次にアッパーをアップにした写真で比較します。Uチップ(モカシン)の付け根にモカ割れがありますが、その左右についた履きジワがまるで笑いジワのように見えてきます。年齢を重ねて柔和になったよい表情です。
横顔です。最初は平だったアッパーがボコボコとうねる様子が見て取れます。横から見る履きジワも笑っているような表情に見えます。よりポテっとして丸るい柔らかなフォルムになりました。
後ろから、かかとの様子です。履き口はしっかりしています。ボリュームあるパラテックソールは両足ともに外側が若干削れてきています。が、まだまだ数年はソール交換せずに履いていける程度の消耗です。
最後の比較写真はアウトソールの全体観です。パラテックソールの特徴であるRP(創業者の「リシャール・ポンヴェール」の頭文字)の凹凸も健在です。前述の通りヒール部分の消耗はまだまだ小さいのですが、トゥはステッチまでダメージが及んでいます。こちらはもうしばらくで補強を考えなといけないかもしれません。
ちょっと見づらいですがアウトソールの半分まで削れてきています。ノルヴェイジャン製法の中板までダメージが及ぶ前に補強をします。
その他のダメージとして、腰革に目立つ傷が2カ所ついています。クリームナチュラーレの補色力では隠し切れない傷跡ですが、今はこれも味だと思ってそれほど落胆せずにこうした傷ごと愛おしく感じることができています。
よく履いて、足に馴染むごとに愛おしさが増しているパラブーツ シャンボード(Paraboot Chambord)マロンです。これからも大切に愛情を込めて履いていきます : )
コメント - comments -