初のグリーンステージに乗り込んで、迎えるはエモーショナルなリリックとサウンドをコントロールして、バランス良く演ずるロックンロールバンド。
ASIAN KUNG-FU GENERATION!
■2006年7月28日(Fri)15:50
□ASIAN KUNG-FU GENERATION
■at GREENSTAGE
グリーンステージは気持ちが昂ぶる。
大きなステージ。圧倒的なPA。振り向けば深緑の山々。
フジのメインのステージで「やるぞ!」というアーティストの気合と、
グリーンで「観る!」というオーディエンスの気合が溶け合う。
Next UP!
と巨大なモニターが映し出す度にあがる歓声。
やはり。抗うことなどできず、昂ぶる気持ち。
黄色い声援に迎えられて彼らが現れる。
昂ぶる気持ちを抑えて、自分のパート、ポジションにつく。
無造作にかき鳴らされる最初の一音。
センスレス。
フェスの雰囲気に呑まれて熱くなりがちなライブアクトを、彼ららしくコントロールする最初の1曲。
見せかけのセンスレス
温度感も何もない
うーん。クール : )
MCも少なめに、でもこれがアジカンワールドなんだろうな。
と納得させられる楽曲が続く。進む。
初日ということもあり、なんかフワフワとグラグラと揺れ動いていたような会場と、オーディエンスのバランスが整えられていく。クリアになっていく音や、研ぎ澄まされる照明と緑。確かにアジカンが作った、整えたこの大きなステージ。
だけど、こんなMCでふと気付かされる。
ボクらはこのフジロックのルーキーステージから始まりました。
それから、レッドマーキー。
そうして、今年、グリーンで演ることができました。
ありがとう。
あぁ。彼らはいわば「フジロックドリーム」の体現者なんだ。
バランスよく演ずるその心の中には、きっと熱い思いが込み上げているんだぁ。
ってね。
もう少しさらけ出してもいいよ。
だってここは苗場だし、山の中だし、野外だし!!
そういえば、去年のサマソニのゴッチのMCはかわいかった。
ボクは、こう見えても野球少年だったんだ。
一度もレギュラーは取れなかったけど。そんなボクが唄ってる。
夢見た野球場で、千葉マリンスタジアムで!
それは、野球少年が次に憧れた夢。
偉大なるロックバンドoasisと同じステージで!
照れくさいかもしれないけど、こんなハートフルなMCの方がなんか伝わってきた。
クールにコントロールされ、バランスと整えるサウンドに、
ウェットなMC。
そんな彼らであってほしいな。
せめて野外フェスでは。
でも楽しかったよ。ありがとう。
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