トリッカーズのバートン(Trickers Bourton Acorn Antique)を購入しておよそ2年半が経ちました。
明るいどんぐり(エイコーン)カラーの強靭なカーフレザーはまだまだ健在で、ハリとツヤのある表情は相変わらずです。着用回数は62回になりました。この1年はこれまでよりも登板回数が増えたと思います。その理由はシューレースの結び方。トリッカーズの太くてふんわりとした網目の大きな丸紐のシューレースは、見た目は大好きなのですが、すぐに緩んでしまう、ほどけてしまうデメリットを感じていました。
そんな理由でいまいちフィットしないで履いていることが多かったのですが、ベルルッティ結びを覚えてから、ほどけることはもちろん、緩むこともなくなり、朝に履いてからずっと足にフィットしたまま履き続けられるようになりました。履き心地が2段階ほどよくなって、登板回数も増えたというわけです。
タイトに心地よく履けるようになり、登板頻度が高くなっているトリッカーズ/バートンの現在のエイジング(経年変化)の様子を、購入当初の写真と比較しながら記録しておきます。
トリッカーズ バートン エイコーン アンティーク(Trickers Bourton Acorn Antique)購入当初と2年半後の表情の比較
最初に全体観です。左が購入当初、右が2年半後の表情です。足を通した回数は60回を超えましたが、履きジワはまだうっすらと。トリッカーズのカーフスキンは本当に強い革だと感じます。パラブーツのリスレザー、オールデンのコードバン、サンダースのポリッシュドカーフなど、他にも特徴がある革質の靴を履いていますが、これほどまでにハリを保っている革は他になく、トリッカーズが一番強靭です。本当に10年、20年といつまでも履けるのではないかと思える頼もしさです。
次にアッパーをより近くから見てみます。ここまで近づいても履きジワは緩やかです。一方で撮影時の光の加減の影響もありますが、色の変化は目立ちます。他の革靴は色入りのシュークリームで磨いていますが、このバートンだけは無色のクリームで磨き続けています。こうして、エイジングの様子を記録する度に「そろそろ色付きのクリームかな」と思うのですが、ついついそのままにしています。写真で見ると、購入当初のカラーがキレイだなぁ。と思いますが、こうして比較せずに実物を見ると、それはそれで味があって好きな色なんですね。さて、どうしようか。。
横顔です。横からみると左足の小指の付け根あたりに履きジワがはっきりと見て取れます。それから、張り出したコバのダメージが目立ちますね。コバのメンテナンスはここのところ疎かにしているので、次の靴磨きの機会にコバも手入れします。
後ろ姿です。革の部分は頑丈で変化はありませんが、コバとそれからトップリフトの削れはちょっと危険な部位にまで達していますね。そろそろプロにお願いして、張替えてもらいます。
最後にソールの確認です。ラバーソールの中では比較的消耗が早いと言われるダイナイトソールですが、前述のトップリフトはそろそろ交換時期ですが、アウトソールはまだまだ凹凸も健在ですし、トゥのステッチのダメージも少ないです。直近ではトップリフトの交換だけで問題なさそうです。
以上が2年半履いたトリッカーズ/バートンのエイジング(経年変化)の様子でした。とても頼もしい一足です。これからもたくさん履いていきます : )
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