昨年のCOVID-19と携わる仕事をきっかけに、資産運用や投資に関しても、世界と社会の良い未来を創る産業や企業にコミットしたいと考えるようになりました。
そうしたテーマを考えるひとつの指標として、全世界の人類が今、自分ごととして語るべき「時代のナラティブ」を見つけて、注目するようにしています。今、時代のナラティブの筆頭は間違いなく「GX(グリーントランスフォーメーション)」です。気候変動に対応する、脱炭素、脱温暖化ガス、クリーン&再生可能エネルギーの推進です。
次に「DX(デジタルトランスフォーメーション)」だと思っていますが、こちらはすでに各方面で便利な言葉として使われすぎていて、ちょっとスポイルされてしまった印象もあります。が、この2つのトランスフォーメーションに携わる企業に、資産の一部を割いて投資していきます。ただ、日本においてそうした企業を見つけることは努力をすればできるけれど、海外の新しい企業を見つけるのはなかなかに労力が必要で、未来を支える海外の新興企業をどうして見るければよいかと思案していたところ、グローバルXという運用会社を見つけました。
2008年創業のETFに特化した運用会社、グローバルX(GlobalX)社
グローバルXは世界の潮流への投資を目的としたテーマ型ETFを運用しています。テーマ型ETFのようなアクティブファンドはインデックスファンドに適わない。という過去の実績とオピニオンを見聞きしていて、今まではそうしたファンドへの投資はほとんど行ってきませんでした。
ただ、前述の通り、時代のナラティブに関わる企業に投資を行うにあたり、同社が掲げる「ディスラプティブな(創造的破壊をもたらす)テーマに着目」「厳選した成長テーマのETFで世界の潮流に投資」という姿勢がマッチすると思って、同社が運用する数あるETFの中から「グローバルX クリーンテック(CTEC)」と「グローバルX マルチテーマ成長株(CXTG)」を選び、新たに買付ました。2つのETFの詳細についても記載しておきます。
グローバルX クリーンテック ETF(CTEC)
上記がファンドの要約としての説明文です。2020年1月現在、米国・欧州のような先進国に加えて、中国などの新興国も含めた39社を投資対象に組み入れたETFとなっています。市場の広さと対比して、銘柄数がそんなに多くないところに好感を持っています。肌で感じる時代のナラティブが変わらない限り、折をみて追加投資を続けていきます。
グローバルX マルチテーマ成長株 ETF(CXTG)
上記がファンドの要約で、2020年1月現在、同社が運用する以下のテーマのETFに幅広く投資ができる建付けになっています。ここに組み入れているETFの構成比も種類も、社会の潮流に沿って変化させていくようです。
グローバルX CANNABIS ETF(POTX)
医療等への活用が見込まれている「マリファナ」関連の企業に投資するETFです。ここに関してはあまりピンときていなくて、興味もあまりありませんが、ボブ・マーリィ好きなのでマリファナへの嫌悪感は特にありません。というレベルです (^^;)
グローバルX ゲノム&バイオテクノロジー ETF(GNOM)
ゲノム編集、ゲノム医療/治療、バイオテクノロジー等の企業に投資するETFです。ここもあまりピンとはきていないのですが、最近聞くようになった「ゲノム編集食品」は情報を掴んでおかないとと思っていました。
グローバルX クラウド・コンピューティング ETF(CLOU)
クラウドコンピューティングの技術を用いてソフトウェア、プラットフォーム、およびインフラの提供を行う企業並びに関連企業へ投資するETFです。情報爆発に対するインフラを作る企業には注目していて、以前はハードディスクメーカーの「シーゲイト」に、現在も「IBM」に投資しています。
グローバルX リチウム&バッテリーテック ETF(LIT)
採掘、精製、バッテリー製造に至るリチウムのサイクル全体へ投資するETFです。GXに欠かせない電気自動車に大きく関わる産業です。とても興味がある領域です。
グローバルX ソーシャルメディア ETF(SOCL)
世界のソーシャルメディア関連企業へ投資するETFです。個人的なソーシャルメディア市場への熱い情熱は2010年代前半がピークですが、昨今の米大統領選における影響力や、BLMや香港の周庭さんなど、虐げられる人たちのファクトを伝えるメディアとして、今後も正しい運用がされて欲しいと望んでいます。ちなみに「フェイスブック」の株は、2012年の上場直後に買付て、3倍以上になったところで売却しました。投資金額は少額でしたが、今までで一番成功した投資でした。
グローバルX ロボット&AI・ETF(BOTZ)
産業用ロボット・自動化、非産業用ロボット、自動運転などに携わる企業に投資するETFです。「ファナック」や「キーエンス」など、日本の企業も複数組み入れられています。DXに欠かせない技術の本丸です。注目している市場です。
グローバルX フィンテック ETF(FINX)
金融サービスの転換をもたらすイノベーションを引き起こす金融技術の最先端にある企業へ投資するETFです。実は一番はやくDX化が進んでいるのが金融業界だと思っています。例えば、大手証券会社がアナリストの人数を減らし、その分、AIを扱うエンジニアの人数を増やすなど、DX化に向けた技術と人への投資が進んでおり、注目しています。
プライオリティは前述の環境配慮ETFに持ちつつ、こちらも折を見て追加投資を続けていきます。今回買い付けた2つのETFも含む、グローバルXのETFは「楽天証券」で取引することができます。時代のナラティブを感じながら、世界や社会の良い未来を創る産業への投資を続けていきます。悩ましかったこうしたテーマに関する海外企業への投資の第一歩を踏み出すことができ、少しスッキリしました : )
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