昨年5月に購入して1年2か月。堅牢なブライドルレザーはまだつやつやで、少し目立つようになってきた小傷も愛おしく、まだ愛情を持って使い続けているネイビーの長財布です。
大切に使ってきましたが、先日決してキレイとは言えない町の中華料理店で注意を怠って、テーブルの上にポンと財布を置いてチャーハンを食べた後に、テーブルが濡れていることに気づき財布に水シミをつけてしまいました。
多少の落胆はありましたが、1年以上使っているとこういう失敗もエイジング(経年変化)の一部だと思うようになって、ならばと腕まくりして水シミのケアのためのメンテナンスに臨みます。以前にメンテナンスしたのは今年の3月で、その時の様子はブログに残してありました。4ヵ月前はまだまだプルプルのお肌で傷も少なく、ピカピカしていたなぁと。この時の表情も好きだし、小傷が目立ちはじめた今の表情も好きです。
ブライドルレザーの長財布の水シミケアのためのメンテナンス方法
最初に水シミがついてしまった状態を。財布の右上の部分、うっすらと白いシミが浮いているのがわかるでしょうか。写真よりも実物の方がもう少し目立って見えています。水シミに気が付いたときに慌ててハンカチをあててタオルドライをしましたが、水分が抜けるとこのような白いシミが残って目立っていました。
メンテナンス方法は以下の通りを予定しています。
- ステインリムーバーで汚れ落とし
- アニリンカーフクリームで保革
- ネイビーのシュークリームジャーで補色
- ブラッシングして完了
汚れ落とし後に、多少の油分と水分を加えることでシミを中和して、最後は上から補色すれば大丈夫かなと。
最初にステインリムーバーで汚れを落としていきます。ボロ布に少量のリムーバーを染み込ませて、革の上を滑らすようにクルクルと軽く擦っていきます。これだけでシミは消えちゃうのでは?と期待しましたが、まだまだ水シミは目立って残っていました。次に移ります。
次にアニリンカーフクリームで保湿していきます。こちらもボロ布にクリームを少量ずつとって、革に薄く塗り込んでいきます。その後、手早くブラッシングして摩擦熱でクリームを革に浸透させていきます。多少の油分と水分を含んだクリームを革に浸透させることでシミを中和できればと思いましたが、なかなかの効果でこのプロセスでシミが大分薄くなりました。
最後にネイビーのシュークリームジャーで上から色を補色していきます。こちらもボロ布を使ってクリームを塗ったのちに、手早くブラッシング→摩擦熱でクリームを浸透させました。さて、こうしたフルメンテナンスの末に水シミはどうなったでしょうか。
水シミはほとんど目立たなくなったとともに、ブライドルレザーも再びもっちり肌になって輝きを増しました。我ながら満足な仕上がりです。磨けば応えてくれるブライドルレザーは頼もしく、愛着も持つことができます。
財布の内側はブライドルレザーではない牛革製ですが、こちらもブラッシングの後にアニリンカーフクリームでお手入れしました。ツルっとハリっとした牛革でまだヒビ割れなどは見当たらずキレイな表情です。
最後に全体像を残しておきます。この距離感で写真で見ると、小傷も目立たずにもちっとした潤いある表情です。強固なブライドルレザーです。今後もお手入れをしながら、大切に永く使っていきます : )
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