テクノロジーメディア「WIRED」の12月号の特集は「THE WORLD IN 2021 ―― 世界を一歩前に進める最新トレンド」でした。とても熱量を感じる、また興味深い内容だったので、記憶に残ったトレンドをメモしておきます。本号の内容は以下の通り。
「2021年に起こるパラダイムシフトや、未来を大きく書き換える一歩など、“いまここにある未来”を言い当てるキーワードを挙げてほしい ── 」。『WIRED』UK版が毎年、世界中のヴィジョナリーやノーベル賞科学者、起業家やイノヴェイターに問いかける人気特集「THE WORLD IN 2021」。たんなる情報の寄せ集めではなく、その底流にある不可避なトレンドを選び取り、そこに意味と文脈を与える『WIRED』ならではの総力特集!
厳選した10ジャンル──TECHNNOLOGY、SCIENCE、HEALTH、ENVIRONMENT、TRANSPORT、POLITICS、BUSINESS、CULTURE、SECURITY、GEAR ── から50を超える最新トレンドをセレクト。CRISPR-Cas9で2020年ノーベル化学賞を受賞したジェニファー・ダウドナをはじめ、フェイスブックCOOのシェリル・サンドバーグ、気鋭の経済思想家・斎藤幸平、クレイグ・ヴェンター、エレン・マッカーサーなど、錚々たるコントリビューターたちが、2021年を読み解く。
前述の通り、なかなかに熱量(ボリューム)ある内容だったので、ササっと斜め読みしつつ、目に留まった、ボクなりに注目した5つのトレンドを以下にメモします。誌面に加えて、以下の特集サイトでも記事が見られるので、もしよろしければぜひ。
メガコンステレーション
ネットワーク化した大量の小型衛星が空を覆う。というテクノロジー。これは、気候変動など全人類が時代のナラティブとして取り組まなければならない課題のためのデータを取得すること。それから、世界中の人々にブロードバンド接続環境を提供し、情報格差のない社会を実現すること。こうした社会課題に応えるものであると注目したいです。空の利権争いという課題も透けて見えてきますが、メガコンステレーションが実現できるテック企業は、ぜひ「利他主義」を全うして取り組んで欲しいです。
人工光合成
気候変動を抑制するためのカーボンフリーなエネルギー技術にはとても関心が高いです。この「人工光合成」は、脱炭素な取組みの中でももっともワクワク感を感じるテクノロジーです。ヘルシーに成長する植物が持つ光合成という技術を、人間も学んで使わせてもらう。そんな謙虚な姿勢こそ、未来のために役立つ技術につながるのだと感じます。
没入型の嗅覚コンテンツ
マーケティング関連の仕事をしていますが、嗅覚に訴えるものは人々の注目を集めるための強力なコンテンツになります。一方で、オンラインコミュニケーションで実現が難しいと感じるのも、嗅覚と味覚のコンテンツです。21年にはこうした嗅覚インターフェイスが新基準になっていくと言われています。とても楽しみですし、その具体的かつ効果的な活用方法を今からイメージしてみたいです。
サイケデリクス療法
大手製薬会社が幻覚剤の可能性に注目する ――― 刺激的なコンテクストですが、ポストコロナの社会においてメンタルヘルスへの対応はとても大事なものになると思っています。加えて日本においても「デジタル薬」のレギュレーションが施行されました。常時観察とコントロールが可能な環境でサイケデリクスに訴える新しい医療が生まれ、我々の心を癒してくれることに期待します。
陰謀論
陰謀論を信じる人たち ――― 冗談のようだけど、当の本人たちは本気です。我々には理解できない人たちと考え方なので、逆にしっかりと彼らの行動に耳目を傾けないとと思います。ただ、その代表格の「Qアノン」はバイデン新大統領の就任式を経て、大分トーンダウンしているようですね。手のひらを返して「トランプは臆病者だ」とののしっているそうで。そうした、極端な言動も含めて、彼らから目を背けないようにしないとと思います。
2021年にトレンドになっていくであろう5つの技術や考え方、しっかりウォッチングしたいと思うし、自分の行動や仕事に活かしていけるようにします : )
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