♪12 Chances Are

やっぱりいことなんかなかったよ

笑いながら、軽くそう言い放ち。アメリカから仲間の元へ戻ってきたボブを、民衆はまるで英雄の帰還かのごとく、最大限の賛辞を持って迎えます。

反逆者(レベル)から革命家(レボリューショナリー)へと確かに成長した民衆の力を背景に。ボブは、バニー、ピーターとともにグループを再結成します。バビロンシステムに反逆し、革命を起こすため、自分たちのレーベルも立ち上げました。レーベルの名前はウェイリング・ソウルスです。

全部変えてやろう。好きなようにやる。

ボブの鉄の意志を感じます。自分のレーベルからウェイリング・ソウルスから、ボブはまずThis Man Is Backを発表し、自らの帰郷を印象付けます。もちろん、大ヒットを記録します。

その後も、まるで1年間のブランクを埋めるかのように、次々と新曲を発表し続けます。それらの全ての詩が高セールスを記録します。民衆は革命の旗手であるボブの詩、ラスタファーライを唄い上げるボブの詩を聞き逃す事はありません。

それでも、ジャマイカに根強く存在するバビロンシステムは、ボブの前に高く立ちはだかります。その姿は決して見えることなく、まるで高く強固な城壁に囲まれた城のようにどっしりとその地に根をおろしていました。

バビロンはあらゆる手をもって、ボブの力を封じる策を講じます。例えば、メンバーの一人バニー・ウェイラーに、バビロンから与えられた新しいナンバー。それは歌うための曲(ナンバー)ではなく、囚人服に付けられた番号(ナンバー)でした。

バニーはいつも愛飲していたガンジャを罪の理由とされて、一年間の服役を余儀なくされたのでした。醜いイタチごっこばかり。素敵な詩を唄っても、わずかな報酬しか手に入らない。真実を唄ってしまったから、仲間が捕まった。

Jahよ、いったいオレはなにをすればいいんだ。

そんな問いを繰り返しながら、ボブの苦悩はさらなるラスタへの信仰を生むことになります。バニーの服役が終わるまで、ボブは生まれ故郷のセント・アンに戻り、農業をしながら聖書を読みふける生活を続けます。

そんなボブにも、バビロンシステムはつかずはなれず。自分たちの利益を生むために利用しようとします。静かな町セント・アンまで、バビロンシステムの手下たちはボブを訪ねてきました。様々なプロデューサーがボブに“うまい話”を持ちかけてきました。時々ボブはその話に乗り、そして必ず損をしました。

オレはなにをしているんだ。希望はどこにあるのだろうか。

Chances Are♪♪♪

Chances are where gonna leave now
Sorry for the victim now
Though my days are fill with sorrow
I see is upright tommorrow

Chances chances are some might not hold out
Chances are hang on right now
Chances are Oh chances You’re my chances
Chances are Chances are hang on right now

He who lonliness are take some teardrops

Chances are we have to win
Chances are hang on right now
Chances are Chances are
Oh chances You’re my chance

Sorry for…

希望はどこに?♪♪♪

チャンスはどこへ消えてしまったのだろう
犠牲者に哀れみをくれ
今日は悲しみでいっぱいでも 
明日にはきっと報われる

チャンスはどこに? チャンスはある人は持ちつづけられない
チャンスはどこに? 手放すな
チャンスはどこに? ああチャンスは君はオレの希望
チャンスはどこに? チャンスは手放すな

孤独な人は涙をながすしかない

チャンスはどこに? オレたちは勝ち取らなくてはならない
チャンスはどこに? 手放すな
チャンスはどこに? ああチャンスはどこに
ああチャンスは 君はオレの希望

どうにかしてくれ

※訳文は筆者の勝手な解釈を含みます。ご了承ください。

チャンスはどこにも落ちていないように思えました。なにをやってもバビロンシステムに搾取されるばかりです。チャンスは勝ち取らなくてはならない。強くならなければ、、、。

ボブは聖書を読み、ラスタに祈りつづけます。
ジャー ラスタファーライ。

限りなくきれいなセント・アンの地平線に沈む夕日にボブは叫びつづけました。農業を行い、規則正しい生活をして、精神と体を鍛えます。その姿を見て、人々はボブのことをタフ・ゴングと呼びます。

ゴングとはアフリカに伝わる銅鑼のことです。打たれれば、打たれるほど大きな音を出すタフ・ゴング。何回目のチャレンジとなるのでしょうか。ボブは再び立ち上がります。ラスタを悟り、精神と体を鍛え、ラスタの獅子タフ・ゴングとして、もう一度バビロンシステムに警鐘を鳴らします。

Jah Rastafari!

Photo by overgraeme

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この記事を書いた人

マーケティングに関わる仕事に20年以上携わっています。感銘を受けたポップカルチャーをマーケティング視点で記録したり、日々の暮らしや身に着けているもの、健康・投資について記録するためにブログを活用しています。

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