♪13 Get Up Stand Up

タフ・ゴング。ボブに新たに与えられた称号です。

1970年、ボブはその称号をそのまま冠し、自らのレーベルをもう一度立ち上げます。その新しい「タフ・ゴング・レーベル」の設立は、ザ・ウェイラーズのキャリアにおいて本当の意味での転換期となります。今度こそ、ヒット曲を次から次へと生み出す手ごたえを、ボブたちはポケットの中に感じることができました。

タフ・ゴング・レーベルの設立に、新しいラスタの戦士がボブの意志に賛同します。ジャマイカ最高のリズム隊アストン“ファミリーマン”バレットカールトン・バレットのバレット兄弟が、ザ・ウェイラーズに加入します。レゲエミュージックの核をなす、ハートビートを打ち鳴らす最高のベーシストとドラマーがボブのために立ち上がりました。

もともと大きなレーベルの参加にあったバレット兄弟を失った、ジャマイカの音楽業界を牛耳るシンジケート達は怒りに震えながら、それでもタフ・ゴング・レーベルの成功を確信しました。なにしろ、タフ・ゴング・レーベルはそのカリスマ性溢れるキャラクターとともに、音楽のテクニック的にもベストな形を創り出してしまったのですから。

無限に湧き出るミュージックと、未だかつてなく膨れ上がるポケットの中身。自分の権利のために立ち上がり、戦い続けたボブに。今、光がさしはじめました。

Get Up Stand Up♪♪♪

Get up stand up
Stand up for your rights
Get up stand up
Stand up for your rights
Get up stand up
Don’t give up the fight

Preacher man don’t tell me
Heaven is under the earth
I know you don’t know
What life is really worth
It’s not all tah glitters is gold
Half the story has never been told
So now you see the light
Stand up for your rights

Most people think
Great god will come from the skyes
Take away everythings
And make everybody feel high
But if you know what life is worth
You would look for yours on earth
And now you’ve seen the light
You stand up your rights

We’re sick and tired of your easing kissing game
To die and go to heaven is jesus’ name
We know and understand
Almighty God is a living man
You can fool some people sometimes
But you can’t fool all the people all the time

And now we’ve seen the light
We gonna stand up for our rights
Stand up for our rights

ゲット・アップ・スタンド・アップ♪♪♪

起きあがれ立ちあがれ
正しきもののために立ちあがれ
起きあがれ立ちあがれ
権利のために立ちあがれ
起きあがれ立ちあがれ
あきらめず闘うんだ

牧師さんデタラメ言うのはやめてくれ
天国はこの大地の下にあるなんて
おまえは人生の本当の価値をちっとも理解しちゃいないんだな
輝くもの必ずしも黄金にあらずさ
ものごとには全部両面があるのさ
この素晴らしい光が見えたのなら
さあ立ちあがろう権利のために

たいていの人たちはこう思っている
偉大な神がいつか空から降りてきて
あらゆる障害を取りのぞきみんなをハイな気分にしてくれると
だけどこの人生で本当の価値を知ったなら
みんなこの地上で神を見つけようとするだろう
この素晴らしい光が見えたのなら
さあ立ちあがろう権利のために

死んだらイエスの名のもとに召される
こんな安易なたわごとなんかもうたくさんだ
オレ達は結局みんな知っているんだ
全知全能の神だって結局はただの人間だってことを
時には何人かの民衆をだますことはできても
いつまでも世界中をだまし続けることはできやしない

この素晴らしい光が見えたのなら
今こそ立ちあがろうオレ達の権利のために
立ちあがろう正しきことのために

※訳文は筆者の勝手な解釈を含みます。ご了承ください。

ジャマイカのシンジケート達の不安は的中しました。ボブのザ・ウェイラーズはジャマイカ国内及びカリブ海周辺で高い評価を受け、その立場を確立します。

そして、世界へ。

ボブにとって、ウェイラーズにとって大きな飛躍の引鉄をひく、人物が現れます。

この素晴らしい光が見えたのなら、今こそ立ちあがろうオレ達の権利のために。
あきらめずに戦いつづけたボブの、今こそ目覚めのときです。

Jah Rastafari!

Photo by soelin

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この記事を書いた人

マーケティングに関わる仕事に20年以上携わっています。感銘を受けたポップカルチャーをマーケティング視点で記録したり、日々の暮らしや身に着けているもの、健康・投資について記録するためにブログを活用しています。

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