広告マンが生き残るためにビッグデータに擦り寄っている

10年後に「広告マンの8割はいらなくなる」という刺激的な記事です。
 

次の10年、広告マンに必要なスキルとは何か?
http://dentsu-ho.com/articles/1233

広告ビジネスの次の10年」は注文したきり、まだ読んでいませんが、どうやらビッグデータの広告活用が内容の中心のようです。

本書では、「データを制するものがビジネスを制す」と述べられています。つまり、マーケティングで主導権をとるために、データの保有合戦が始まり、これを制しなければならないというのです。

しかし現状は、広告会社は厳しい立場に置かれているようです。広告、マーケティング領域においてはコミュニケーションの対象者であるオーディエンスデータを整備することが喫緊の課題である。いわゆるユーザーの購買・行動履歴データを指すオーディエンスデータはグーグルをはじめ多くの有力ウェブサイトが保有している。

また、広告主も顧客データや会員データ、ウェブサイトへの訪問者というオーディエンスデータを保有する。そのほかにもポイントカード、クレジットカードや外部のデータ供給会社も存在する。ところが、広告代理店はオーディエンスデータを保有する立場にないのだ。これは致命傷である。

つまり、マーケティングの通貨はオーディエンスデータになるわけです。ならば、オーディエンスデータを持たないプレーヤーは、無用の存在になってしまいます。広告会社が広告主のマーケティングを支援しようというなら、彼らが持っていないデータを保有し、提供できる立場になる必要があります。

ビッグデータの活用で、もっとも早くテンプレートが作られるのが「(ターゲティング)広告への活用」になりそうな予感ですが。なるほど、この記事を見ているとその理由が見えてきます。

ビッグデータの普及のために広告に擦り寄ったのか、広告の生き残りのためにビッグデータを取り入れるのか、鶏卵ですが。広告の理由になるデータはチープになりがちですので、我々は正しい生活者の生の声たるビッグデータの本質的な活用方法を考えてみたいです。

Photo by JD Hancock

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この記事を書いた人

マーケティングに関わる仕事に20年以上携わっています。感銘を受けたポップカルチャーをマーケティング視点で記録したり、日々の暮らしや身に着けているもの、健康・投資について記録するためにブログを活用しています。

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