「技術者」と「魔法使い」が近未来のマーケティングを支える|Sexy Little Numbers

「Sexy Little Numbers-データ・サイエンティストに学ぶ「分析力」-ビッグデータからビジネス・チャンスをつかむ」は、ビッグデータの実践的な活用事例を見ることができる本です。

生活者の行動に付随する多くのデータを収集・活用できる世の中で、著者は以下のような予想を立てます。

大胆な未来予想をしてみよう。しかし自信を持って言える予想だ。マーケティング、リサーチ、広告、その他の売上に貢献する様々な活動のほとんどは、私たちが生きている間に、今日の姿とは大きく異なったものになるだろう。今日使われている手法や技術は消えてなくなってしまうかもしれない。それだけいま、アナリティクスが大きな変化を起こそうとしているのである。特に自動化があらゆる場面で進んでゆくに違いない。

(中略)

それでは人間は、どのような役割を担うことになるのだろうか。おそらくたった2つの仕事だけが残されることになるだろう。ひとつは「技術者」、つまり自動化されたシステムがスムーズに機能することを守る仕事である。もうひとつが「魔法使い」だ。これは手元にあるツール類を最大限に活用して、売上や利益を劇的に改善するアイデアを創造し、実行に移すことのできる人々を指している。あなたが企業で働いているのならば、どちらの道を目指すのか考えておかなければならない。

著者のディミトリ・マークスが言う「技術者」は、膨大なデータを集めて、解析のためのルールを定めて、事実を明らかにする役割を担います。一方で「魔法使い」は発見された事実を元に、クリエイティブなアウトプットの創造を担います。

あらゆるデータを企業が扱えることになると、こうした役割を一社で担える事業者がクライアントの満足を得るものと感じます。リサーチとプロモーションをより近いものにしていきましょう。

Photo by Min Wei

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この記事を書いた人

マーケティングに関わる仕事に20年以上携わっています。感銘を受けたポップカルチャーをマーケティング視点で記録したり、日々の暮らしや身に着けているもの、健康・投資について記録するためにブログを活用しています。

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