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すいません、ほぼ日の経営。|「やさしく」「つよく」「おもしろく」で組織でのキャリアの積み方を考えてみる。

ほぼ日の経営の話です。

今回は、古い言葉で言うと組織の社是とかCDPとかの話で。糸井さんはそんな言葉は使わないけれど、そんなテーマの考え方にハっとさせられました。

まず社是ですが、糸井さんは一般的なそれを「伝家の宝刀のような言葉」と表現しています。

ほぼ日の「伝家の宝刀」のような言葉

うちには、伝家の宝刀のような言葉が二つあって、「誠実」と「貢献」です。「誠実」については、「誠実は、姿勢である。弱くても、貧しくても、不勉強でも、誠実であることはできる」ということ。 「貢献」については、「貢献は、よろこびである。貢献することで、人をよろこばせることができる。そして、じぶんがよろこぶことができる。貢献することにおいて、人は新しい機会を得る」です。そして、「誠実」と「貢献」では、「誠実」のほうが重要なんです。

「誠実」と「貢献」なんて、古い会社の社是のようです。が、糸井さんが「伝家の宝刀のような言葉」と言うと雰囲気が変わってきます。伝家の宝刀、困ったときに抜く刀。進み方に迷ったときには「誠実」と「貢献」に立ち返って考えてみる。そんな道しるべのようになる言い回しです。

そして、ほぼ日には会社組織の憲法のようなものとして、「ほぼ日の行動指針」があると。それは「やさしく」「つよく」「おもしろく」であると説明します。

ほぼ日の行動指針「やさしく」「つよく」「おもしろく」

ほぼ日は、この言葉の順番もたいせつにしています。 まず「やさしく」が、おおもとの前提にあり、 「やさしく」を実現する力が「つよく」です。 その上に、新しい価値となる「おもしろく」をどれだけ生み出せるかが、 ほぼ日の特徴です。

シンプルな言葉ですが、この言葉たちの並べ方にハっとさせられます。とくに「やさしく」という使い慣れた単純な言葉、インタビュアーがこの言葉について訊ねると糸井さんはこう答えます。

── 普通の会社だと、「つよく」が苦手な人にもそこばかり求められることが多いように感じます。どれだけ利益を出せるのか、どれだけお客を集められるのか、と。「やさしく」が抜けているのかもしれません。
糸井  「つよく」のところを先に鍛えて、「やさしく」が置きざりになる可能性があるということですね。うちはあくまでも「やさしく」が先で、「やさしく」の人が「つよく」ならないといけないと思っています。

「やさしく」が最初。ふつうの人間の生活では当たり前のことかもしれません。でも組織の中での活動ではこれがふつうじゃないんだと気づかされます。時には「おもしろく」を求められますが、だいだいは「つよく」あることが評価につながります。

マーケティングという空気を扱っている当社でも、このほぼ日の行動指針がピタリと当てはめることができると思いました。難しく厳しいCDPよりもこの3つの言葉でスタッフに示してあげられたほうが絶対に腹落ちします。ちょっとボクなりに当社での活用の仕方を考えてみます。

最初に「やさしく」

右も左もわからないマーケティング会社でのキャリアの最初は「やさしく」あることを志してください。クライアントにやさしく、モニターにやさしく、先輩や同期にやさしくあれるように行動してください。困っている人がいたらやさしく声をかけて手伝ってあげる。一緒に考える。こうしてやさしさを目指すと新しい仕事が次々とやってきます。それは自分の成長につながります。やさしさが一番。だってマーケティングは誰にとってもやさしい社会を実現するために存在するのですから。

次に「つよく」

やさしさを極めていくと、自然と人が集まり、チームになり部下もできてくるでしょう。その時には「つよく」あることも求められます。自分のもとに集まったメンバーを手放さずに気持ちよく仕事をするためには、想いを実現するつよさが必要です。意思を通す、仕事を得る、そんなつよさを身に着けるのが次のステップです。でもきっとあなたのやさしさに集ってきたメンバーとなら上手にやっていけると思います。

最後に「おもしろく」

自分のチームを拡大したり、もっというと会社を成長させるには「おもしろく」あることが求められてきます。大きな拡大や成長は今の延長戦上にはないことが多いからです。今の枠組みを飛び越える、おもしろい発想力があってこそ、社内外に認められる人になれるのです。おもしろい企画、おもしろいサービス、おもしろい会社、おもしろい市場や産業を創れる人になってください。

―――

うふふ。我ながら、なかなかに腹に落とせるマーケティング会社でのキャリアの積み方だと思います。こういう定性的な考えのもと、それぞれ10段階ぐらい量的に測れる指標を作ることができれば人事制度に組み入れることができるかもしれません。

そして、そういう制度であればスタッフ全員が今どの場所にいるのか全員に見える化してよさそうな気もします。ああ、あの人はこんなにやさしいから評価されてるんだな。とか、やっぱりつよさを持っているね。とか。このおもしろいサービスが評価されたのねとか。ブラックボックスになりがちな評価がわかりやすくなるのではと感じました。

今度人事と話してみよう : )