アンバサダー・マーケティングは「ホメ上手な人」たちの「クチコミ」を扱ったマーケティング本です。
消費財メーカーのマーケティング手法の潮流について、この本の中ではクチコミやソーシャルメディアを扱う我々にとって、勇気付けられる記述があります。
家庭用品メーカーはペイドメディアにとって最大のお得意様だ。広告やセールス・プロモーションに何兆ドルもの経費をかける。だが今、家庭用品メーカーは軸足をソーシャル・メディアに移しつつある。アパレル、食品、飲料、洗剤などのメーカーが、クチコミをうまく活かす方法を三つ紹介しよう。
1.フェイスブックのファンをマーケティング戦力に変える
フェイスブックのファンの中からアンバサダーを探し、好意的なクチコミを様々なソーシャル・メディアで広める。その結果、ソーシャル・マーケティングへの投資から、これまで以上の効果を引き出せるようになる。2.アンバサダーを営業戦力に変える
家庭用品メーカーは、売上高を伸ばすためにクーポンを発行したり、プロモーションを実施したりする。アンバサダーにこうしたプロモーション情報をソーシャル・メディアでシェアしてもらうことで、メーカーはきわめて低いコストで売り上げを伸ばしたり、新たな潜在顧客を見つけたりするようになる。3.アンバサダーをコンテンツ・クリエーターに変える
アンバサダーに商品やブランドについてレビューや個人的な体験談を書いてもらうようにするのは、熱意ある顧客をマーケティング戦力として活用する有効な手法といえる。
マスメディアの情報の伝わり方は、入り口が広く先に行くほど細くなる逆三角形型です。一方で、クチコミは入り口が細く、伝播するほど広がっていう三角形型になります。
クチコミの三角形型の先端にいる人を「アンバサダー」と呼び、メーカーの戦力に変えるための手法と必要性を、消費財メーカーに説いています。
ふと考えると。我々はFacebookの運用において、アンバサダーを戦力に変える。という視点から一歩先を行き、すでにコンテンツ・クリエイターとして、営業戦力として見えないところで活躍してくれている顧客の発掘とネットワークを実践しています。
「クチコミ」の力を、メーカーが必要としていることに勇気を感じましたが、その実践と一歩先に進んでいるという実感により勇気付けられます。
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