一連の「イスラム国」に関する報道を見ていて、聴いていて。すごく不気味さを感じるのが、誰が首謀者なのか分からない。誰と交渉しているのか分からない。どうすれば止まるのか分からない。という正体不明の恐ろしさであることに気づきました。
実際にイスラム国の創立に関わった人物は米軍に殺害されていて、誰が仕切っているのか分からない。誰も仕切っていないのでは?という状況のようです。
そうした「頭」がどこにあるのか分からない組織の怖さを実感して、以下の本を思い出しました。
ヒトデとクモを比較して、クモは頭をつぶされたら死んでしまう。でも、ヒトデはどこを切ってもそこから分裂して個体を増やしていきます。本書では旧来のトップダウンの組織をクモに例え、このイスラム国のようなトップを据えず各四肢が意思を持ってアクションしていく組織をヒトデに例えています。
本書ではその事例として、ネットにおける音楽共有サービスを挙げていましたが、ビットコインの流行もそうだし、アノニマスのような活動もこれに当たると感じます。
ポジティブにビジネス組織として考えると、各個人が意思を持ち事業拡大を永続的に続けるビジョンとして参考にしたいと思います。ただ正体が見えないネガティブな組織はやはり怖いです。一般人には見えないけど、世界の政府はその姿をちゃんと捉えて、交渉してくれていることを祈ります。
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