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ゲーム・オブ・スローンズ~今更ながら最終章を観終えたのでネタバレありのレビューです

2011年から2019年の5月まで、8年に渡りシーズン8まで放送された壮大なTVドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ(GOT)」を遅ればせながら最後まで観終えました。

ボクは大分フォロアーで、観はじめたのが2018年の秋ごろだったと思います。Amazonプライムで無料で観られるシーズン6までは一気に観て、シーズン7とシーズン8の無料放送の開始を待っていましたが、今年の夏休みを利用して、結局1話ずつレンタル料金を払って最後まで観ました。クライマックスには批判も多いみたいですが、ボクは最後まで面白かったです。シリーズの終了から少し時間が経っているのでネタバレありで感想をまとめておきたいと思います。

ゲーム・オブ・スローンズの面白かったところ

一番は物語の終盤まで、誰が主人公なのかわからないこと。それによって、誰でもいつでも脱落して死んでしまうハラハラ感があるところです。

そこはドラマを作るにあたって本当に難しいところで、ウォーキングデッドも同じように主要メンバーが意外なところで脱落してハラハラしますが、主人公のリックだけは死なないだろうと確信できてしまいます。GOTはそれがなかった。本当に終盤まで誰がいつ脱落してもおかしくない。という気持ちで観続けることができました。そんな雰囲気を作ったのは、シーズン1で主人公の第一候補だったスターク家の当主「ネッド」が斬首されてしまったからです。これは油断できないドラマだ。とそんな衝撃を受けました。

物語はシーズン1で七王国の王「ロバート」が退場してからは、七王国を覇権を争う王たちの物語。壁のナイツウォッチがホワイト・ウォーカーの謎と脅威を徐々に解き明かしていく物語。「デナーリス」がターガリエン家の復興のために勢力を整えていく成長の物語が同時に進行していきます。これに加えて中盤からは、「アリア」の旅、「ブラン」の旅、「サンサ」の旅、「シオン」の旅、、などなど主要人物の成長を描くストーリーも加わり、物語は多層に重厚に絡み合っていきます。

登場人物も多くストーリーを見失ってしまうこともしばしばですが、あまり気負わず観続けることをお勧めします。「?」な状況で観続けても、後でつながる気持ちよさや、細かな情報を拾わなくても驚きに満ちた衝撃的な展開をしばしば目にすることができるからです。そんな衝撃を受けた場面は後ほどまとめたいと思います。

そうして張り巡らされた幾本もの線が一本の糸になって、各国の思惑を横に置きつつ人間としてホワイトウォーカーと対峙する場面には心が震えます。ホワイトウォーカーとの決戦は膨大な物語の中で、シーズン8のエピソード3のたった1話で描かれています。あっという間に感じましたが、1時間21分のエピソード。映画であれば十分な戦闘シーンです。GOT全編の長さを感じる1話でした。

そして、最後の戦いはホワイトウォーカーではなく「ジョン+デナーリス」と「サーセイ」の戦いで。でもここは拮抗した激しい戦いではなく、デナーリスのドラゴンの力による圧勝というか虐殺という描かれ方をします。膨大な物語の最後を感じる場面で、誰もハッピーではない戦いが描かれ、ヒロインであったデナーリスはヒールに落ちてジョンに殺される。悲しい終わり方です。ここに批判が集まっているようですが、ボクは納得しました。

そして、王の座には「ブラン」がつくことになります。王の手には「ティリオン」、小評議会や王の盾のメンバーには「サム」「ブライエニー」「ダヴォス」「ポドリック」「ブロン」が。長い長い物語の中で登場人物の立ち位置や善悪の評価が変わることも多かったのですが、最後のこのメンバーはずっと善い人であった気がします。だから、ここも納得です。ハッピーエンドではない、悲しい終わり方だけど、納得できる。それがGOTの最後でした。

ゲーム・オブ・スローンズの衝撃的だったシーン&エピソード5選

最後までハラハラしながら観続けることができたGOTの物語の中でも、衝撃的だった5つのシーンを記録しておきます。それは残酷だったり、意外な展開だったり、歓喜するような場面だったり。でもいずれも改めて観たいと思える場面やエピソードです。

第5位:結婚式でのジョフリーの毒殺【シーズン4/エピソード2】

GOTの登場人物の中でもっとも嫌いなキャラ「ジョフリー」の死の場面です。いつかは退場させられるんだろうな。とは思っていましたが、こんなに早く!?意外でした。結婚式での振る舞いは最低で、全世界で「こいつ死んじゃえばいいのに」と思う人がたくさんいたと思いますが、その声に瞬間で応えるGOTはスゲェと感じました。激しい戦いの中でとか、追い込まれた末にではなく、すんごくあっさりと殺されていて。まぁ、今想うと相応しい死にざまだったのかなと思います。

嫌われキャラに言及すると、サーセイや「ラムジー」も候補に上がってきますが、彼らはまだ人間らしさが語られる場面や、悲しく辛い過去を背負っていたという背景があったりしますが、ジョフリーだけは生まれてから苦労知らずの坊ちゃんで、一貫して性格が悪い。という人物で、全編通しての最悪キャラで決定です。

第4位:ネッドの斬首【シーズン1/エピソード10】

シーズン1で最も登場回数が多く、活躍もして。全編通しての主人公候補筆頭だったエダード・スターク(ネッド)がシーズン1で退場します。終盤まで主人公が分からないGOTのハラハラさせる物語展開を視聴者に印象付けたシーンです。

同時に約束を破ったジョフリーの残忍さと、サンサ・アリアの悲しい境遇が際立つことになった場面でもあります。ネッドには伏線を感じさせる描写もたくさんあり、もっと語られるべき物語があるはずなのに「なぜ!?」と衝撃を受けました。その伏線は物語後半でジョンの出生を明らかにするストーリーで回収されていくのですが、それをネッドからではなく、ブランやサムから語らせるあたりも興味深く、すげぇと感じました。

第3位:サーセイによる大聖堂の爆破【シーズン6/エピソード10】

GOTにおいて一度に大量に人々を虐殺したのは、この場面と最後のドロゴンによるキングスランディングの破壊のどちらなんだろうか。レッドキープにいるサーセイの視点から大聖堂がワイルドファイアによって崩れ落ちていく様子を見て、とんでもない規模の虐殺であることを思い知り衝撃を受けます。

サーセイによるハイ・スパロウに受けた屈辱の仕返しです。これによりハイ・スパロウと、その時点の王であり息子でもある「トメン」の妻「マージュリー」を含むタイレル家の多くの人を虐殺し、結果として妻を失ったトメンを自殺に追い込みます。そして、トメンの死後、鉄の玉座にはサーセイが座ることになります。仕返しの規模がハンパない。サーセイの怖さを思い知らせるエピソードです。

第2位:ロブ、キャトリン、タリサの殺害(血の婚礼)【シーズン3/エピソード9】

ネッド亡き後スターク軍を率いて復讐に邁進する長兄の「ロブ」ですが、ボクは正直なんでロブが強いのかが分からず、ロブに魅力を感じられずにいました。でも、ロブが恋に落ち、盟約を破ってでも結婚したいと思った「タリサ」はGOTの中で一番美人だと思っています。だから、そんなタリサが幸せの絶頂ですごく残酷な殺され方をされたことがとても衝撃で印象に残っています。

ロブとの間に子供を宿し、大きくなったお腹に短剣を何度も刺され、そのお腹から流れる血を見て驚愕し悲鳴を上げるタリサの表情がとても悲しかったです。ロブは前述の通りの評価なので、いつか退場させられると思っていたし、ネッドの妻でありロブの母である「キャトリン」は、一家を大切に想う芯の強い女性であるかと思えば、嫉妬深く陰険な一面もあってこちらもあまり魅力を感じていなかったので、第2位の衝撃はタリサに捧げるものです。

第1位:ホワイトウォーカーとの戦いと結末【シーズン8/エピソード3】

では、1位は。アリアに捧げます。ホワイトウォーカーとの戦いはとても興奮し、絶望感も感じ、最後にガッツポーズが出るぐらい内容が詰まったエピソードでした。それまでは物語をかき回すだけで存在意義が感じられなかった「メリサンドル」が炎の力を使い、ドスラク軍の剣に火をともすところから戦いがはじまります。その場面はめっちゃカッチョよくて、心が沸き立つものでした。

でもその炎の力もホワイトウォーカーには通じず、ドスラク軍は敗走し、統率されたサンサリード軍の防御や張り巡らした仕掛けもホワイトウォーカーの圧倒的な数によって次々と打ち破られる。城壁は破られ兵士も仲間も次々と倒れる中、それでもジョンとデナーリスによるドラゴンの力を以って「ナイツ・キング」に迫るが。。追いすがるジョンの姿を見とめたナイツ・キングが両手を上げると、倒された人々が青い目に変わり、ホワイトウォーカーとして立ち上がってくる。

この場面の絶望感たらハンパなかったです。ブランに迫るナイツ・キング、守るシオンは得意の弓を持って勇敢に戦い続けるがやがて倒れる。ドラゴンを落とされたデナーリスは「ジョラー」とともに敵に囲まれ、ジョンはホワイトウォーカー化されたドラゴンに睨まれて身動きが取れない。「ジェイミー」やブライエニー、「トアマンド」は自分の身を守るので精一杯で、ナイツ・キングに対抗できる駒がない。と絶望したのですが、いましたね。

アリアです。ブランの目前に迫るナイツ・キングに暗殺の術で忍びより背後から飛びつく。刹那振り向きざまのナイツ・キングに捕えられてしまうけど、掴まれた腕から剣を落とし、逆の手で受け取ってグサリ。ナイツ・キングと彼によって作られたホワイトウォーカーたちは崩れ去ります。

ここで、アリアか。全編通してアリアは一番好きなキャラクターでもあったので、胸のすく想いでした。アリア、ちょーカッチョいいし。ちょー魅力的です。ボクの大好きな音楽評論家の田中宗一郎(タナソウ)さんが愛猫にアリアと名付けていて、めっちゃセンスいいなー。と思ったり。とにかくアリア。よくやりました。悲惨な場面が続く5選でしたが、第1位だけはめっちゃ気持ちがよいシーンを選ぶことができました。

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ということで、今更ながらのゲーム・オブ・スローンズのレビューを一気に書きました。で、最後の最後に一つだけ。シーズン1でネッドの首を切り落とした、ミュージシャンの『ウィルコ・ジョンソン』が演じる口がきけない処刑人「イリーン・ペイン」。ミュージシャンとしてウィルコは好きで、彼が演じるイリーン・ペインは注目して見ていたのですが、アリアの殺すリストにも入っていた時期もあったのですが、途中から消えてしまって、最後まで顛末が描かれなかったのはちょっと残念でした。

エニウェイ!長くて複雑な物語でしたが、最後までたるむことなくハラハラと観終えられた素晴らしいドラマでした : )