8年前の本ですが今でも考え方の参考にしています。
【送料無料】使える弁証法 [ 田坂広志 ] |
弁証法は哲学者「ヘーゲル」の法則です。
議論を重ねるプロセスにおいて、テーゼ(定義)とアンチテーゼ(反対の定義)が出ることで、その二つの定義によって、新たな高次元な定義「ジンテーゼ(総合)」が生まれるというものです。
こういう説明をしてしまうと難しいのですが、この本では「弁証法」の考えかたの解を
「物事は螺旋的に発展する」
としています。「螺旋的発展の法則」といいます。「螺旋的発展」は古くから繰り返されています。古くに流行したサービスが新しいサービスに駆逐されますが、次のタイミングでは螺旋階段を一周ぐるっと回って、一段階上のレベルのサービスとなって復興する。そんな感じです。
その「螺旋階段を一周するスピード」がインターネットが生まれ、格段に早くなりました。
かつての「手紙文化」は電話にとって変わられましたが、
eメールとなって文章で物事を伝える文化が復興しました消費者同士の物々交換は市場ができることでなくなりましたが、
ネットフリマによって復興しました
などなどがその例としてあげられています。
私が大好きな音楽業界なんかもその最たる例です。2年前は欧米を中心に「ポスト・ダブステップ(※ポストは「~の次の形」という意味)」が流行し、昨年は「フォーク・リバイバル」が流行りました。今年は「ロックンロールの復興」だそうです。すべて、流行しているものの「次の形」が生まれ「過去の見直し」が行われ「復興」が興るというパターンです (^^)
今、大衆化している物事の半周前に流行していた形を見つめ、それを一段階上にあげる思考をめぐらせてみると、次の時代の機会発見ができるかもしれません。そんな物事がないですか?
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