ノスタルジックなサウンド、甘いリフレイン。それがなくても、タイトルだけでもキュンとしてしまう|Broken Social Scene「Anthems For A Seventeen-Year-Old Girl」

Broken Social Scene(ブロークン・ソーシャル・シーン)はカナダのスーパーバンド。メンバーを固定せず、様々なバンドからメンバーを募って、大所帯で作品を作ったりツアーに出たりしています。とても楽しそう。長期休養などを経つつも、永く活動しているバンドになりました。

彼らのステージはフジロックのホワイトステージで観ました。疾走感があって、でも優しいステージ。多くの仲間に囲まれて楽しそうで、ヘッドライナーじゃないのにノリノリで時間延長してアンコールまで演ってしまったことをよく憶えています。

そして、その時のメンバーだった「Lisa Lobsinger」がベリーキュートだったこともよく憶えています : )

そんな彼らのアンセム&バラードに「Anthems For A Seventeen-Year-Old Girl」があります。タイトルだけでキュンとしてしまう曲名です。もうその頃は20代も半ばでしたが、よく聴きました。その曲はゆったりとした、ギター、キーボード、パーカッションではじまります。

そして少し舌足らずであどけない女性ボーカル。オリジナルは、Emily Hainesがメインボーカルを執り、iPodのCMでも有名だったFeistがコーラスを担当します。

Used to be one of the rotten ones and he liked you for that
Now you’re all gone got your make-up on and you’re not coming back
Can’t you come back?

君も昔は腐ったやつらの一人だったけど、そんな君が好きだった
君は化粧してどこかへ行ってしまい、もう戻ってこない
戻ってこれる?

女性ボーカルだけど、リリックはきっと同年代の男子が17歳の少女へ贈る賛美歌です。そしてこの曲の特徴は甘いフレーズのリフレイン。思春期のころの我慢できない感情の洪水を、同じフレーズを何度も繰り返し、そして徐々に大きく強いメッセージになっていく様がよく現しています。

Bleaching your teeth, smiling flash, talking trash, under your breath
Bleaching your teeth, smiling flash, talking trash, under my window
Park that car, drop that phone, sleep on the floor, dream about me
Park that car, drop that phone, park that car, drop that phone

歯を白くして、笑顔を振りまき、くだらない話をしている、小さな声で
歯を白くして、笑顔を振りまき、くだらない話をしている、僕の部屋の窓の下で
その車を止めて、その電話を捨てて、床で寝て、僕の夢を見て
その車を止めて、その電話を捨てて、その車を止めて、その電話を捨てて

この小さいけれど切なる願いともどかしさのリフレインにメロメロにされてしまいます。この曲に出会ったのは20代半ば、おじさんの入り口でこんな経験を少し前にしたからこそ、感じ入れた曲だったのかもしれません。よく聴きました。

 

Lisa Lobsingerが唄ったバージョンも貼っておきます。唄はオリジナルのメンバーがオススメです。ただ、Lisaはとんでもなくカワイイです (^^)

Photo by hashmita a.

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この記事を書いた人

マーケティングに関わる仕事に20年以上携わっています。感銘を受けたポップカルチャーをマーケティング視点で記録したり、日々の暮らしや身に着けているもの、健康・投資について記録するためにブログを活用しています。

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