サイトアイコン Green

すいません、ほぼ日の経営。|急ぎすぎず、のんびりしすぎず、やり続けてみようと。本の入り口から勇気をもらいました。

すいません、ほぼ日の経営。|急ぎすぎず、のんびりしすぎず、やり続けてみようと。本の入り口から勇気をもらいました。

ボクは糸井さんのやわらかい言葉が好きで、仕事でも個人的にもいろいろな場面で参照させてもらっています。いつでも朗らかで前向きな糸井さんが、時に強く叱咤激励が必要になる「経営」についてお話しするということで、飛びつくように本を手に取りました。

今、ボク自身は多少なりとも経営というものに携わっていて、そこでは心の底では嫌なことをやらなくてはいけなかったり、言いたくないことを言わなくてはならなかったり、マーケティングに関わるみんなにクリエイティブな人になってもらいたいのに、このまま進めていってみんなをそこに連れていけるのだろうか。とか、そもそもみんなそこに行きたいのか?なんて、今まさにモヤモヤしているところです。

渡りに船とはこのことか!なんて勝手な運命を感じつつ、少しでも勇気を与えてもらえればとページをめくります。

すいません、ほぼ日の経営。~社員全体がクリエイティブな人にもなれるんだよ。

さて、この本は「株式会社ほぼ日」の「経営」について、糸井さんに伊藤忠ファッションシステム株式会社の川島さんがインタビューした様子が記されています。インタビュアーの川島さんは、大分前の2005年に当時通っていたマーケティング関連のビジネススクールの講師であり、講演を聞いたことがあります。とてもユニークで、丁寧なリサーチをしているんだなぁと感心した記憶があります。

本の入り口はその川島さんのコメントからはじまりますが、そこからして勇気をもらえる内容でした。

私はこれまでにもいろいろな経営者にインタビューを重ねてきた。その経験から言えば、クリエイティブな視点を持った経営者はそれなりにいて、成功を収めている人も多い。一方で、クリエイター出身で企業経営に向き合おうとしている──言い換えれば、経営者の道を究めようとするクリエイターは、実はとても少ない。才能あふれるクリエイターの大半は、優れた作品を生み出すことにエネルギーを注いでいるからだ。けれど、糸井さんは違った。まっとうに経営者としての道を探り、歩みを進めようとしていた。急ぎすぎず、のんびりしすぎず、会社と社員が成長することを考えている。

世の中にはクリエイティブな経営者もたくさんいます。そういう人たちは目立つので、目耳によく入ってきます。だけどあまり表にでない大多数の経営者は違っていて、厳しくて、現実的で、企業の成長と数字に責任を負って、その追及のために采配を振るいます。情けないことに、ボクにはそれができていない。いつでもやわらかい糸井さんも「経営」にしっかり向き合っているんだとここでは感じました。

選ばれた一部の天才だけが優れたアイデアや発想を生み出せるわけではない。筋トレのように日常的に鍛えることで、社員全体が自律的にアイデアを生み出し、実現するようになっていく。それが根づけば、おのずと稼げる会社になる。気の遠くなるような地道な取り組みだけれど、それを真剣に形にしようとしているのが、ほぼ日のようだ。

ボクは決してクリエイティブな人ではないけれど、日々鍛えているつもりではある。だからまだ一部だけど、そういう評価をもらうこともある。でも、それを社員全体に波及させていく自信がなかった。でもでも、ちゃんと筋トレを続ければ社員全体がクリエイティブな人になれるんだと、まず勇気をもらうことができた。

気の遠くなるような地道な取り組みかぁ。つらいなぁと思う。でも、急ぎすぎず、のんびりしすぎず、やり続けてみようと。本の入り口からそう思えました。まだ本の途中だけど、たくさんの示唆がある内容です。しばらく、読み進めながらこうしてブログでも整理をしていきます : )

何回かにわけて、たくさんブログに書いてしまいそうな予感の本なので「すいません、ほぼ日の経営。」のタグでまとめておきます
モバイルバージョンを終了