遅まきながら、少し前に話題なった本「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)~100年時代の人生戦略」を読みました。
というのも、10月にあるセミナーでこの本をテーマに講演をしなくてはならず、そんなきっかけではじめて頁をめくりました。ボクの会社は専業主婦をマーケティングのリサーチ、プロモーション活動の力に変えるという仕事をずっとやってきているので、アウトラインしか知らないままでもこのライフ・シフトという考え方を体現しているだろう。とそう思っていました。
そしてこの本では冒頭に近いパートで、100年以上生きるための問題や意味を以下のように説明していました。
100 年以上生きる時代には、お金の問題に対処することも重要だが、生涯を通じて生き方と働き方をどのように修正するかがそれ以上に大きな意味をもつ
なるほど。と少し確信めいた想いを感じつつ読み進めていきます。そして、人が長く生きるようになり「教育→仕事→引退」という古い3ステージの生き方から以下のように変わると予言をします。
100年時代による「教育→仕事→引退」という3ステージからの変化
- 人生はマルチステージ化する
- 変化が当たり前になる
- 人生に新しいステージが現れる
これも新鮮味は感じませんが、腹落ちします。それぞれ、当社で実践していてボクが感じていることを交えつつ整理します。
人生はマルチステージ化する
当社の事例では「専業主婦」でありながら「事業家」として活躍してもらっています。40年近く前、結婚して出産を迎えるとそれは女性にとっての「引退」でした。そうして失われていく「教育」を受け「仕事」の経験をした女性の力を失いたくないという思いで、当社の専業主婦ネットワークはスタートしました。
視点はあくまでも「主婦」が優先です。主婦でいながらマーケティングに関わるというマルチステージを体現していると感じています。
この例に則ると、ずっとサラリーマンではなくても良くて、好々爺でいながらマーケターでもOKだし、病院のベッドの上でも仕事ができる。なのかもしれません。
変化が当たり前になる
これは、どんなポジション、タイミングにあっても100年間価値を持ち続けるために必要です。主婦でありながらマーケターであってもらうために、PCを導入し、メールを使いこなし、ブログを書き、Facebookにいち早く登録する。そんな変化を強いてきました。
それから、こうした変化を一人続けることはとてもパワーが必要だと感じています。もちろんできる人もいますが、変化を当たり前にするためには、そのベクトルを示してくれる何らかのネットワークに参加している方が有益だと感じています。
人生に新しいステージが現れる
本書では人生の新しいステージの一例としてインディペンデント・プロデューサーと称し、以下のように説明しています。
いま出現しつつあるインディペンデント・プロデューサーのステージでは、旧来の起業家とは性格の異なる新しいタイプの起業家になったり、企業と新しいタイプのパートナー関係を結んだりして経済活動に携わる。旧来のキャリアの道筋からはずれて自分のビジネスを始めた人たちがこのステージを生きる
雰囲気としては既存のステージの延長線上での起業や、軽やかなビジネスのスタートを感じさせます。当社で活躍する主婦も様々なマーケティング活動の支援を通して、自分の得意領域というか楽しめる領域を見つけて、当社を離れて起業していった人もいます。
100年時代の前に、こうしてライフ・シフトを体現してきた主婦を近くに見ながら、ボク自身の100年時代も軽やかに進んでいこう。と、改めて勇気をもらいました : )