経営やサービス開発の道しるべに、少し先の未来を考えようと取り組んでいます。
ケヴィン・ケリーの「〈インターネット〉の次に来るもの」はテクノロジー界隈の今の技術と少し先の技術を俯瞰して見てみる、考えてみるのにとても参考になります。
彼は人々の行動を12の法則として整理し、こうした行動によってもたらされる未来を「不可避」なものと言います。12の法則は以下の通り。
- ビカミング(なっていく)
- コグニファイング(認知化していく)
- フローイング(流れていく)
- スクリーニング(画面で見ていく)
- アクセシング(接続していく)
- シェアリング(共有していく)
- フィルタリング(選別していく)
- リミクシング(リミックスしていく)
- インタラクティング(相互作用していく)
- トラッキング(追跡していく)
- クエスチョニング(質問していく)
- ビギニング(始まっていく)
いずれの単語も、その意味を少し見るだけで自分の行動や、自分の周辺にあるテクノロジーを表現するときのキーワードであることが理解できます。
ビギニング(始まっていく)
たくさんの力強い言葉たちにインスパイアされたケヴィン・ケリーの「インターネットの次に来るもの」の最終章は「ビギニング(始まっていく)」です。
ケヴィンは世界規模でつながるインタラクティブな超生命体を「holos(ホロス)」と呼び、その超生命体の誕生を予言しつつ、彼と世界がつながる未来がすでに始まっていると、本書の最後にメッセージします。
ボクにはホロスは全体観も何も想像できないけれど、でもなんとなく少し先の未来にいるような気がするそんな存在です。きっと、そんな存在の感覚を認知しておいて、準備しておくことができる価値を、本書は与えてくれたのだと思います。
ボクが働くマーケティング業界の次を考えてみると、マーケティングの役割は、世界的規模のインタラクティブな超生命体と、企業と生活者のよりよいつなげ方を考えることではないか。そんな風に思うのです。
本年No.1に印象深い本「インターネットの次に来るもの」を整理して自分のアクションに活かしてみる
ブログにチャプター毎にレビューを書くほど、本書は印象深い内容でした。きっと2017年に読んだ本の中でNo.1です。だから、これまでの各章のレビューを整理して、自分の次のアクションに活かせるように、以下のように構造化してみました。
世界中のWebサイトに流れるように現れて、新しい価値を発想するための質問を適切な人に適切なタイミングで聞くことができるコミュニケーションシステムが世界と超生命体をインタラクティブにつなぐ
少し冗長ですが、上記のようにまとめました。
インターネット上に神出鬼没に現れて、でも心地よく生活者の声を聴いて、ホロスとつなぐコミュニケーションシステムを開発すること。真剣にボクの目標にしていきます : )