マーケティングリサーチのスクールの記録です。「定性調査の企画・設計」を学んでいます。企画の最終段階にある、調査手法の選択は定量調査以上に定性調査は『手法ありき』になっている状況です。例えばクライアントからの「グルインやりたいんだけど」から企画がスタートしてしまうように。
こうした手法ありきな環境からのスタートでも、クライアントとの議論を深められ、正しい手法が選択できる道標となる視点を学びました。
定性調査手法決定の道標
- 知りたいことは、生活者が「自分のクチで語れる」情報か?
- 生活者同士のインタラクションは課題探求に邪魔になるか?
- 生活者の行動把握が目的の場合、その行動は意識化されている行動か?
- 行動観察の場合、観察できる環境(時間や場所)にあるか
- わかりたいことがらについて、中長期の経時変化を追う必要があるか?
↓Yes は下へ →No は行動観察を検討する
→Yesは パーソナルインタビューを →No はグルインを検討する
→Yes はグルインでもOK →No は行動観察を検討する
→Yes はホームビジット →No は日記調査を検討する
→Yes はコミュニティリサーチを検討する
といった具合です。一緒に学ぶメーカーなど事業会社の調査担当も「ついつい手法ありきで話を振ってしまう」と言っていました。また「そうじゃない方法を提案してもらえるなら、積極的に聞く」とも。
行動観察やデータ開発という、ユニークネスを持つ調査会社の腕の見せ所だと思います (^^)