音楽はずっと聴いているけれど、Youtubeでミュージックビデオをたくさん観るかと言われれば、あまり見ない方です。
そんなボクですが、映像が音楽にさらなるパワーを与えているなぁ。と思うミュージックビデオもあります。そのうちの一つが、ゆらゆら帝国の「夜行性の生物3匹」です。
ただただ、3人のひょっとこが阿波踊りを踊り続ける映像。2004年の“SPACE SHOWER MUSIC VIDEO AWARDS”にて「ベスト・オルタナティブ・ビデオ」を受賞したミュージックビデオ。
反復するリフと、踊り手のブレない動作がシンクロして、なんともクセになるアートになっています。
阿波踊りの風貌と所作はなんてサイケデリックなんでしょう。最初は小気味よく、少しコミカルで。途中からはひょっとこの目に赤い縁取りがされて怒りの表情に。狂気を帯びてきます。
この曲はこんなリリックではじまります。
頭上に黒い雲 ていうか真夜中だから真っ暗
なんだか、不思議な雰囲気のフレーズと唄い方で一気に引き込まれます。
クライマックスのリリックはこんな感じ。
3分間のこの曲が 最先端の君の感性を 3分間で錆びつかせる
うん。そんな感じ。このミュージックビデオはそんな感じ。こういう組み合わせがなんでカッチョよくて、クセになるんだろう。と頭を悩ませながら、何度も何年も。観続けてしまうミュージックビデオです : )