たまたま出張先の宇都宮のホテルで観た「熱闘甲子園」。
ほんとに久しぶりに見たなぁ。時間があった学生の頃はこの時期は欠かさず観てたのに。甲子園でプレイする球児たちには、彼らが自分よりも年上でも、同年代でも、はるか年下になったとしても、一緒に灼熱の甲子園でプレイしている感覚で、一喜一憂してしまう。
これもたまたま今日の4試合はどれも接戦でドラマを感じ、またこれまたたまたま「熱闘甲子園」の物語の主人公はキャッチャーが多くて、自分の学生時代を思い出したりもして。
キャッチャーはピッチャーを引き立てるのが仕事で、ピッチャーの気分をアゲるために、怒られるのはキャッチャー、褒められるのはピッチャー。女房、縁の下の力持ち、って言葉がホントにしっくりくる。今日の主人公だったキャッチャーの3人は、代役が2人。一人はキャッチャー暦がわずか5ヶ月で、一人は本来は控えの選手。もう一人は、ピッチャーとキャッチャーの二つの役割をこなす。
前述の通り、どれもしびれる試合で、勝ったキャッチャーもいれば、負けたキャッチャーもいる。一人は最後はピッチャーでサヨナラホームランを打たれた。それでも、みんな今日の主役。
ドラマを背負って闘った選手には、特別な何かが残る。本当にすぐ忘れてしまうけど、彼らはハイティーン。まだ10代。でもでも、全国ネットのTVカメラを前にして、まるで偉人の言葉のようなインタビューに対するコメントを残す。
周りで観ている人は、全然ダメだと思うかもしれないけど、自分としては精一杯やりました。
もう賢者の言葉である。
自分で自分を褒められるのは、オリンピックでメダルを取ったアスリートだけじゃない。彼らにも彼らなりに満足できて、誇れることがある。でも、素直にそれを言葉にするのは本当はためらうことである。そんなことは置いておいて、素直にそういえる。観ている我々も素直にその言葉を受け止める。3年しかない高校生活でそんな体験ができるなんて素晴らしいし、きっとこれからの人生の糧になりまくるに違いない。いいね。
ボクも甲子園を目指すような高校じゃなかったけど、そんな彼らと少しでも同じ気持ちになった時もあったことを、今日は恥ずかしがらずに誇ってみて、明日からまたがんばる。