素材やテクスチャに拘ってそろえてきたアウターは、いずれも年数が経っても愛せるモノばかりで。数年かけてそろえたそれらは必要十分なラインナップになって、冬のこの時期は毎朝どれを羽織っていくのか選ぶのが楽しみです。
定番は以下の4着で。いずれもコットンにオイルを染み込ませたり、ゴアテックスとはり合わせたり。コットンのエイジング(経年変化)を楽しみながらも、冬の冷たい風雪に耐えられる機能性を併せ持っています。
左からナナミカのコットンゴアテックスのステンカラーコート。同じくナナミカのクルーザージャケット、こちらは息子のサッカーのお供のときになど冬の野外イベントで活躍しています。次にバブアーのビューフォート、セージカラーでここぞというときの外出時に。最後は同じくバブアーのビデイルでこの中では一番の古株だけあって気兼ねなくどんなシーンでも着用しています。
で、この記事の主役はナナミカのステンカラーコートです。ハリっとしたシンプルな顔つきで、特にウィークデイのビジネスシーンで着やすいこともあって登板頻度が最も高い一着です。
そんな登板回数のせいもあって、冬前半で汚れが目立ってきたので年末年始の休暇中にクリーニングに出してきました。クリーニングタグがなく、店員さんが困っていたのですが迷わず「水洗いで」と注文しました。コットンゴアテックスはガンガン水洗い+乾燥機にブチ込んでエイジングさせていいよ。という情報を耳にして、ガンガン行っちゃいましょうと。
そんなクリーニングから帰ってきて、やっぱり愛おしいアタリがついて戻ってきたので記録しておきます。
水洗いクリーニング後のnanamica GORE-TEX Soutien Collar Coat(ナナミカ ゴアテック ステンカラーコート)
まずは全体観から。多少シワがついて戻ってきたけど、相変わらずハリっとしたキレイな表情です。この距離からだとまだアタリも見えづらく、スーツやジャケパンにも問題なく合わせられます。
首元です。寄って見ると襟先や襟のステッチに沿ってアタリが見られます。
肩口です。ステッチの周辺と止水テープに沿って2重のアタリが見てとれます。
袖です。こちらもステッチの周辺と止水テープに沿って2重のアタリが見てとれます。特に止水テープに沿ったアタリはまるでセルビッジデニムのミミのアタリのような表情で、ジーンズ好きにはたまらないエイジング(経年変化)の様子です。
背中から見てみます。肩口と背中の中央の縫い合わせ部分に美しいアタリがついています。リュック背負うことが多いので背中のアタリはつきやすいのだと思います。男らしい背中で惚れ惚れします。
袖口です。スリーブストラップも含めてステッチが多い部分なので、アタリの表情も豊かです。唯一心配なのが袖口の折り返しの部分で、早い段階からほつれが出ています。コートやジャケットは袖口からほつれることが多いと思います。通常のモノならばリペアが可能だと思いますが、コットンゴアテックスに対応してくれるお直し屋さんはあるのでしょうか。もし情報があったら教えてほしいです。
最後に内側の紹介です。ナナミカのコットンゴアテックス生地が美しいアタリを見せるのはこの内側の止水テープのおかげです。丁寧な縫製に加えて、この止水テープをはり合わせるひと手間が防水防寒機能も美しい経年変化も演出して、永く着られる一着に仕上げてくれています。
着るたびに、年数を重ねるごとに愛着が沸いてくるアウターたちを永く着ていきます : )