タヒチに行くならば「モーレア島」をオススメする。
「ボラボラ島」よりも、きっとゆったりと時間が流れていてたっぷりとタヒチセンスを楽しめるから。海と山のコントラストが綺麗だから。余計なものがないから。神秘的な島だから。パイナップルが美味しいから。(とはいえ、「ボラボラ島」には行ったことがないんだけど ^^;)
ゆったりと流れる時間。
それは圧倒的に「ボラボラ島」よりも、観光地然していない「モーレア島」。人が少ない。だからタヒチアンは悠然と行動する。聞こえる音は風の音、さざ波の音。時折スコールと雷。キャパシティ以上の人間を受け入れないように、真空パックされてるように、そこにいるいるわずかな人間のためだけに流れる時間。海と山のコントラスト。
透明な海面、遥かは深いブルーの水平線。
振り返ると深いグリーンの山々。一周60kmの小さな島に、悠然とそびえる2000m級の山。奇跡の火山活動によって生まれた、奇跡のコントラスト。
余計なもの。
全くない。滞在するホテルを出ると、徒歩ではどこにもたどりつけない。便利なものは俗なもの。利便を廃してナチュラルを通す。滞在中はただそこにいる。それで満足。神秘的な島。それはゴーギャンが愛した。奇跡が創ったコントラストに彩られ、他のものを排斥する。なにかに守られ、隠された島。
パイナップル。
美味しい。芯まで食べる。シャリシャリシャリと。
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例えば滞在中のホテルから「ステキな島です。あなたも一緒これたらよかったのに」。なんて絵葉書。それはきっと素晴らしいリゾートから届けられる絵葉書。
モーレアに訪れる人は、そんな絵葉書は書かないだろう。
そっとそこにいる人とだけシェアする。今のそこにいない人には、残念だけど分けてあげられない。あげたくない。完全真空パックのその島で、こっそりと隠れながら「モーレア島」を楽しむ。
だからいつまでも神秘的な島。