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2020年9月の資産運用~コロナ禍を経験した後の投資方針の変更と、売却や買付。

2020年9月の資産運用~コロナ禍を経験した後の投資方針の変更と、売却や買付。

2020年9月の資産運用の記録です。

2020年の9月も慌ただしく過ぎ去り、10月がやってきました。当社は10月が新しい期のスタートです。この半年、いや2020年代に入って9ヶ月ですかね。世界は新型コロナウイルスに翻弄されてきましたが、ボク個人も主に会社の騒動に翻弄されてきた9ヶ月でした。

それでも10月がやってきて、すべてがクリアになったとは言えませんが、いくつかの役割をイノベーション(捨て)して、新しい役割に集中し、それに対してやりがいを持って前のめりに取り組める環境になってきました。しばらくは忙しいけれど安定した環境で、公私ともにどっしり構えてすべての物事に向かえる感触を持っています。

そんな感触を胸に抱きつつ、改めて資産運用と向き合って、少し投資方針を変更することにしました。大きいのは、コロナ禍を通して高配当株を中心とした個別株の株価が下がり、戻らない状況と、減配が相次いでいる状況を背景とした変更です。

これまでも、ボクが選んだ高配当株の1/3ぐらいは、じりじりと株価を下げ続ける状況が続いていました。それでも、高配当を背景にじっくり取り組めば大丈夫と思って損切りなどのアクションは起こさずにいました。でも、そうしたじりじりと株価を下げる銘柄から、コロナ禍の減配ははじまりました。また、高配当株は暴落に強いというオピニオンを信じていましたが、それも誤りで、減配とともに大きく株価を下げる結果となりました。

一方で、コロナによって生まれた人々の新しい欲求(ウォンツ)を叶える銘柄が目に付いたり、コロナをきっかけに顕在化した様々な社会課題を解決する事業を展開する銘柄に気が付いたり。高配当という理由ではなく、事業そのものや成長性に投資してみたいという想いが沸いてきました。

この9月は少し時間をとり、その辺りの整理に取り組みました。その結果、記録してきたアセットアロケーションのグラフにも少し変更を加えています。連続性がなくなってしまった部分もありますが、良い整理だったと思います。更新・変更後の9月のアセットアロケーションを整理します。

2020年9月のアセットアロケーション

まずはアセットアロケーションのグラフの変更点をメモしておきます。まず、今までベンチマークしてきたアセットの設定と実績は、投資信託を中心とした定期積立している資産のみに適用することにしました。これを、ボクの「コアアセット」として、大分類のアロケーションの50%~60%程度に保ちたいと考えています。

次にETFも含む個別株や、その他のオルタナティブなアセットを「サテライトアセット」として、大分類のアロケーションの20%~25%。現金を大分類のアロケーションの20%~25%の構成比に保ちたいと考えています。これまでは、ETFや個別株も、今回の設定でいう小分類のアロケーションである先進国・日本国・新興国の株・債券ごとに設定と実績をベンチマークしてきましたが、それによって投資先の自由度が制限されてしまい、情報が集めづらい新興国株などは、投資信託を保有しているのにも関わらず、調整のためにETFを買い付けていたりしました。

そうした不都合を解消するとともに、コアアセットで着実に資産を積み上げつつ、サテライトアセットは国や投資先に制限をつけることなく、フレキシブルに投資していけるように考えた管理方法です。

早速サテライトアセットに分類される、iシェアーズ・コアMSCI新興国株ETF(1658)、NEXT FUNDS 新興国債(2519)、MXS高利Jリート(1660)、NF国内債券 (2510) といった、調整のために購入していたETFを売却し、個別株のタケエイ(2151)、青山財産ネットワークス(8929)を新規に買付しました。

タケエイは産業廃棄物の再生や、再生可能エネルギーの生産など、高まる環境配慮に対する活動をサポートする事業を行っています。青山財産ネットワークスは事業継承のコンサルティング事業を行っており、高齢化社会に対応したサポートを行っています。いずれも日本が直面する社会課題へのアクションを行う企業であり、投資価値があり応援もしたい企業です。両社の事業内容はまた改めてどこかで整理してみたいと考えています。

2020年9月の資産と負債の推移

資産と負債の推移はこれまでと変わらず、順調に推移しています。資産:負債の構成比が、不動産アセットを購入金額がから推定の現在価値に修正した2019年6月を上回る、資産構成比となりました。引き続き、着実に進めます。

各アセットの長期推移です。連続性は失われますが、前述の通り、今まで各小分類アセットに組み入れていた個別株・ETFを大分類のサテライトアセットに組み入れなおしました。今後はこの形でベンチマークを続けていきます。

この9ヶ月間で起こった、コロナと会社での出来事を通して、ブラックスワン(不確実性)な世界を実感しました。それによって、ナシーム・ニコラス・タレブの言う「反脆弱性」の大切さを学んでいます。反脆弱な存在は、今ある状態を強固に守るものではなく、不確実な事態に合わせて柳のように柔軟に対処して方向を変えていく存在だと理解しています。今とより未来に必要な、社会課題に対するアクションを起こす企業をウォッチングし、応援と投資を行っていきます : )

2020年9月時点のアセット一覧

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