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パラブーツ ウィリアム(Paraboot William)|まだ折り合いがつかず、かつ不運が続くウィリアムのエイジング(経年変化)の記録です

パラブーツ ウィリアム(Paraboot William)|まだ折り合いがつかず、かつ不運が続くウィリアムのエイジング(経年変化)の記録です

購入から半年強、およそ20回着用したパラブーツ ウィリアム(Paraboot William)のエイジング(経年変化)の記録です。

見た目は大好きなのに、いまだ履くたびに右足の踵と左足の親指の付け根に激しい痛みが発生して、折り合いがつかないままのウィリアムさんです。加えて、不運が続き。。当初はリスレザーの風合いを生かすために当面シュークリームは使わずに履いていこうと決めていたのですが、年末にお酒がはねてしまい不本意ながら4回履いたところでシュークリームを使っての手入れを行いました。

https://ryu.jpn.com/archives/11561

そして、今回は。緊急事態宣言が明けて、新しい生活様式での勤務がはじまった社内において、常時開け放している非常階段の扉をすり抜けようとしたときに扉の角に靴をひっかけてしまい、目立つひっかき傷を作ってしまいました。。本当にショックですが、エニウェイ。多少の傷ではへこたれないハードなレザーシューズラバーになりたいので、自分でできるメンテナンスでフォローしていきます。

そんなこんなで、不運が続くパラブーツ/ウィリアムの現在の表情を購入当初と比較しながら記録しておきます。

パラブーツ ウィリアム(Paraboot William)~お手入れとひっかき傷のメンテナンス方法

いつもの手入れの方に加えて、ひっかき傷を目立たなくするために以下の道具とフローを加えました。

  1. 馬毛のブラシで全体のホコリを落とす
  2. ステインリムーバーをクロスにしみ込ませて表面をクルクルと撫でるように汚れを落とす
  3. リッチデリケートクリームをペネトレイトブラシで塗布して保湿する
  4. ひっかき傷の周辺をレザースティックで擦って傷のでこぼこを平らにする
  5. クリームナチュラーレ(ミディアムブラウン)をペネトレイトブラシで塗布して補色する
  6. ひっかき傷の周辺にシュークリームジャー(ダークブラウン)を追加で塗布してさらに補色する
  7. 馬毛のブラシでブラッシングしてクリームを馴染ませる

レザースティックといつもより濃いめのカラーのシュークリームを使って、傷を目立たなくするようにメンテナンスします。

レザースティックで傷のでこぼこを平らにします。傷の補修に関する情報を見ていると、紙ヤスリで傷の周辺を平らにするのが傷を目立たなくするための方法であることが分かりましたが、ちょっとまだ抵抗があり、、平らにするのであればまずはレザースティックで擦って傷を抑え込もうと代替してみました。
 

次に補色ですが、こちらもネットの情報によると革絵具を使う。とありましたが、まずは手元にあるもので代替します。通常は本体のカラーよりも淡いブラウンのシュークリームを使っていますが、それよりも濃いブラウンのシュークリームを傷の周辺にだけ塗り込みました。
 

結果です。左の写真が補修前、右の写真が補修後です。補修後もまだ傷は目立ちますが、履いていて恥ずかしくならない程度にはケアができました。自分としては満足です。今後も手入れのたびにこのステップを入れて、徐々により傷が目立たなくするようにできないか、続けていきます。

さて、なんとか今のところの精一杯で傷を目立たなくできたので、その今の表情と購入当初を比較します。

パラブーツ ウィリアム(Paraboot William)~購入当初と6か月後の表情の比較

まずは全体観から。左が購入当時、右が6ヶ月後の表情です。本当にリスレザーの茶靴は磨き応えがあって、モウブレィのクリームナチュラーレで磨くと上品でナチュラルな輝きを放ってくれます。革は優しい表情になりつつありますが、まだしっかりとしたハリを保っています。
 

トゥの部分のアップです。左右ともにキャップトゥのステッチの手前と、ストラップの手間に大きく2本の履きジワが刻まれはじめました。今のところ左右の差はあまり感じられず、よい場所によいシワが刻まれていきそうな予感です。
 

横顔です。前述のひっかき傷が残念ですが、、その他はまだまだしっかりしています。パラブーツの緑のタグも美しいままです。
 

踵です。ちょっとムラのある色の変化が見て取れます。よい変化だと感じています。アウトソールはよくよく見れば多少削れてきているようです。ブ厚いラバーソールと、ノルヴェイジャン製法の太い2本のステッチが力強い後ろ姿です。
 

ソールです。ボクが所有するパラブーツの中では「ランス(Reims)」と同様のマルシェ2ソールです。底面にステッチが一切ないので、削れによってステッチにもダメージが出てしまう、といった心配をしなくてよいのが頼もしいです。つま先と踵に多少の削れが見て取れますが、グリップのための溝もまだまだ残っている部分が多く、頼もしいソールです。

不運が続き、またボクの足ともまだ折り合いがつかずに履くと痛みがでるウィリアムさんの6ヶ月のエイジングの様子でした。困ることが多いけど、見た目は大好きです。大切に履き続けることで、履き心地もよくなり、傷も徐々に目立たなくできればいいな。と思っています : )

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