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成功する会社はなぜ「写真」を大事にするのか~一枚の写真が企業の運命を決める

文字で埋めていたところを写真に置き換えたらどうなるか?

そのシンプルな問いかけだけでハッとさせられる。スマートフォンでのリッチで、でも限られたモニターの中でコミュニケーションするスマホネイティブな若者たちのコンテンツは写真+ショートメッセージが主流だそうです。家にいても、街に出ても。情報であふれかえる現代において、テキストによるインフォメーションに注意を払うことは限界があり、より深く情報にコミットさせるためにはアイキャッチが必要なことは感覚でわかります。

そんな現代のコミュニケーションを改めて見つめなおし“一枚の写真が企業の運命を決める”と言い放った本書は、小気味よくビジュアルが持つ力を解説します。

2012年のロンドンオリンピックの日本柔道に関する報道で、産経新聞が掲載した写真がある。その写真では、真っ赤な競技マットと白い五輪マークの上に、明暗を分けた青と白の道着姿の選手二人が横たわってた。真上から俯瞰したアングルである。日本の新聞ではあまり見かけないドラマティックなカットだった

海外の新聞(紙メディア)は日本のそれに比べで「写真」が紙面を占める割合が高いそうです。私は日経新聞からサンケイエクスプレスに変えて5年ほど経ちますが、トップの一面の1/3以上を占める「写真」の勢いにつられ。そして30分ほどの通勤電車の中において、大きなビジュアルと適度なテキストインフォメーションで心地よく愛読をしています。

短い通勤時間、ポケットの中にはスマホという状況の中で「写真」が情報インプットの補完をしてくれています。

多くの国で重要な消費者セグメントである「若年層のコミュニケーション」では、「視覚情報+コンパクトなテキスト」という形式への依存度が急速に高まってきている。その最大の要因は、スマートフォンやソーシャルネットワークの普及、そして写真やビデオの共有サイトの台頭である。

ソーシャルメディアの普及によって、「写真」触れる機会も増大しました。幸せそうな子供と家族の写真。おいしそうなランチの風景。週末の旅行先の美しい風景。一般消費者の誰もがカメラマンとなって、ソーシャルメディアで作品を発表し、「いいね!」や「リツイート」で友人や知人からの評価を感じられる環境です。

「写真」は古くからある情報コンテンツですが、ここ数年で輪をかけて身近なものになっています。

逆転の発想は、何も企業の根幹に関わる大プロジェクトだけではなく、身近なところからでも始められる。先の社内プレゼンテーションなども好例であり、「文字で埋めていたところを写真に置き換えたらどうなるか」と考えるだけでもよい。それによって、話しの仕方や間の取り方など、演出に関わる部分も自然に変わってくる。

文字で埋めていたところを写真に置き換えたらどうなるか?

きっとより感情を伝えられる。感動的なコミュニケーションが増えるでしょう。マーケティングのやり方が統計から感情に移ってきたように、コミュニケーションも言葉による理論から、写真による感情に移ろっています。ビジュアルの持つパワーを改めて感じ、整理できる一冊でした。